グナイゼナウ (装甲巡洋艦)

SMS グナイゼナウ

SMS グナイゼナウは、ドイツ帝国海軍に所属する装甲巡洋艦で、シャルンホルスト級の一環として知られています。この艦船は、ブレーメンにおいて1904年12月に起工され、1906年の6月14日に進水、1908年の3月6日に竣工しました。竣工後、グナイゼナウは主に東アジア巡洋艦戦隊（一般的にはドイツ東洋艦隊として知られています）に配属され、その任務に従事しました。

艦歴の概要

グナイゼナウの艦歴は、第一次世界大戦の開戦時に大きく変わることになります。彼女は、姉妹艦であるシャルンホルストと共に第一次世界大戦が開始された当時、ポナペ島に停泊していました。1914年8月12日、グナイゼナウはパガン島に移動し、2日後の14日にはシャルンホルストやニュルンベルクと共にパガン島を出港して南米に向かいました。

途中、グナイゼナウはドレスデンやライプツィヒと合流し、1914年11月1日にはチリのコロネル沖でイギリス艦隊との戦闘に突入しました。この海戦では、イギリスの巡洋艦であるグッド・ホープとモンマスが沈められました（いわゆるコロネル沖海戦）。

その後、チリでの補給を経て大西洋に入ったグナイゼナウは、1914年12月8日にフォークランド諸島への攻撃を試みます。しかし、彼女は巡洋戦艦インヴィンシブルおよびインフレキシブルを含むイギリス艦隊と交戦することになりました。この戦闘では、姉妹艦であるシャルンホルスト、ライプツィヒ、ニュルンベルクが撃沈され、グナイゼナウも砲撃不能に陥りました。最終的には、彼女は自沈を余儀なくされました（フォークランド沖海戦）。

この激しい戦闘の結果、水温が4度という厳しい環境の海に投げ出されたグナイゼナウの副長以下約200人は救助されましたが、低体温症により何名かは命を落とし、最終的に生還者は187人にのぼりました。

艦船のLegacy

グナイゼナウは、その艦歴を通じてドイツ帝国海軍の重要な一翼を担っており、特に第一次世界大戦においては、壮絶な戦闘を経験しました。この艦船の歴史は、海軍の戦術や戦績の研究においても重要な位置を占めています。

様々な戦闘を経て悲劇的な結末を迎えたグナイゼナウの物語は、海軍史の中で欠かすことのできない一ページを形成しています。

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