グランプリ (企業)

株式会社グランプリ：多角経営と華麗なる馬主活動

株式会社グランプリは、大阪府に本社を置く企業です。不動産賃貸事業とエステティックサロン経営を主な事業として展開しており、グループ企業には予備校、衛星放送事業、Vシネマ製作会社なども含まれる多角経営企業です。

意外な一面として、かつては「グランプリ大阪」という卓球部を擁していました。福原愛選手など著名な選手も所属していた同部は、2009年に休部しています。

しかし、株式会社グランプリの知名度を世に知らしめたのは、何と言ってもその馬主活動です。日本中央競馬会に登録された法人馬主として、企業名そのままを冠名とした競走馬を所有し、青、白元禄、袖白縦縞の勝負服で多くのレースに挑みました。

特に、グランプリボスは2010年の朝日杯フューチュリティステークス、2011年のNHKマイルカップなど、数々の重賞競走で優勝。2012年の安田記念では2着、マイルチャンピオンシップでも2着に入るなど、その活躍は競馬ファンの記憶に強く刻まれています。

しかし、2022年現在、グランプリ名義での現役馬は所有しておらず、事実上、北側雅司氏（現代表取締役北側司氏の父）が法人として登録する「キャピタル・システム」に馬主活動が一本化されています。

「キャピタル・システム」では、北側氏の出身地である大阪府堺市百舌鳥を冠名に用いた「モズ」を冠した競走馬を多く所有しています。勝負服は黒、茶元禄、袖茶縦縞です。

キャピタル・システムの活躍

「キャピタル・システム」は、数々のGI級競走優勝馬を輩出しています。

モズカッチャン: 2017年エリザベス女王杯優勝。
モズアスコット: 2018年安田記念、2020年フェブラリーステークス優勝。
* モズスーパーフレア: 2019年オーシャンステークス、2020年高松宮記念優勝。

他にも、モズアトラクション、モズベッロ、モズナガレボシ、モズメイメイ、モズミギカタアガリなど、多くの重賞競走優勝馬を輩出しています。これらの馬の活躍は、日本の競馬史に大きな足跡を残しています。

さらに、北側雅司氏は個人名義でも馬主登録しており、グランプリエンゼルが2009年の函館スプリントステークスを制覇するなど、個人名義での活躍もあります。

株式会社グランプリは、多角的な事業展開と並行して、競馬界においても大きな存在感を示してきたと言えるでしょう。その歴史と功績は、日本の経済界と競馬界の両方に深く刻まれています。 北側雅司氏の馬主としての慧眼と、関係者たちの献身的な努力が、数々の名馬と輝かしい勝利を生み出してきたのです。今後もその活躍に期待が集まります。

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