モズメイメイ

モズメイメイ：類まれなスピードと勝負根性を見せる競走馬

2020年2月18日生まれのモズメイメイは、日本の競走界で頭角を現したサラブレッドです。その名は冠名と愛称を組み合わせたもので、馬主の愛情が感じられます。2023年にはチューリップ賞と葵ステークスという重賞競走を制覇し、2024年にはアイビスサマーダッシュでも勝利を収めるなど、輝かしい戦績を残しています。

4600万円の高値で落札された競走馬としてのスタート

モズメイメイは、2020年のセレクトセール当歳セッションにおいて、株式会社キャピタル・システムによって4600万円という高値で落札されました。これは、将来性への期待の高さを示すものであり、そのポテンシャルが早くから認められていたことを物語っています。

デビュー戦勝利から重賞制覇へ

2022年11月19日、東京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューを果たしたモズメイメイは、人気に応え見事勝利を収めました。その後、3歳シーズンには、1勝クラスのレースであるこぶし賞を制し、勢いを増していきます。そして、3月4日、阪神競馬場で行われたチューリップ賞に初挑戦。レースでは、抜群のスタートダッシュからハナを奪うと、落ち着いたペースでレースを進め、直線で追い上げてくるライバルを振り切り、見事優勝。重賞初制覇という快挙を成し遂げ、桜花賞への優先出走権も獲得しました。

桜花賞での惜敗と葵ステークスでの雪辱

桜花賞では、チューリップ賞で騎乗した武豊騎手が他の馬に騎乗したため、和田竜二騎手とコンビを組みました。しかし、レースでは単勝27.8倍という低評価の中、逃げの戦法に出ましたが、直線でライバルに交わされ、13着に終わりました。和田騎手はレース後、「脚を残す逃げができなかった」とコメントし、反省点を述べています。

続く5月27日、京都競馬場で行われた葵ステークスでは、鞍上を武豊騎手に戻し、リベンジに挑みました。強豪揃いのレースでしたが、モズメイメイは抜群のスタートから先手を奪い、そのまま逃げ切り勝ち。重賞2勝目を挙げました。その勝ちタイムは1分7秒1、これは葵ステークスのオープン競走時代を含めても最速記録となるものでした。武豊騎手はレース後、「スタートが速い馬ですが、きょうはタイミングが合いすぎました」と振り返っています。

優れた血統背景

モズメイメイの血統背景も注目に値します。祖母であるインランジェリーは、アメリカのG1競走であるスピンスターステークスとG2競走であるブラックアイドスーザンステークスを制覇した名牝です。さらに、3代母、4代母にもG1競走を勝った馬がおり、その才能は血統から裏付けられています。近親にはレッドベルジュール、レッドベルオーブなどの活躍馬もおり、その血統は競走馬として成功する素質を十分に秘めていると言えるでしょう。

結論

モズメイメイは、類まれなスピードと抜群のスタートダッシュ、そして勝負強い走りで、日本の競走界に新たな旋風を巻き起こした競走馬と言えるでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索