グレゴリアン大学

国立グレゴリアン大学

国立グレゴリアン大学（Pontificia Università Gregoriana）は、イタリア・ローマに位置する、教皇庁立大学の一つです。1551年の創立以来、長い歴史と伝統を誇り、2001年には創立450周年を迎えました。世界最大規模の神学部を有し、世界130以上の国と地域から、司祭、修道士、神学生、一般学生など約1600人が集い、神学研究の世界的中心地となっています。

特徴

歴史と伝統: 1551年創立という長い歴史を持ち、カトリック教会の歴史と共に歩んできました。
国際性: 世界各地から学生が集まり、国際色豊かな環境で学べるのが特徴です。
神学研究の中心: 世界最大規模の神学部を持ち、神学研究の最先端を担っています。
イエズス会の伝統: イエズス会によって創立されたことから、現在もイエズス会員の教員が多く在籍していますが、他修道会の会員や一般信徒も教壇に立っています。

沿革

1551年、イエズス会創立者のイグナチオ・デ・ロヨラが司祭養成のため設立したコッレギウム・ロマヌムが、その前身です。創立から30年後、教皇グレゴリウス13世が大規模な援助を行い、現在地に移転・拡張されました。グレゴリウス13世の居館は今も学舎として利用されており、彼の援助に感謝して、大学名が現名称に改められました。

イエズス会が禁止されていた期間には一時的に関与が途絶えましたが、1824年に教皇レオ12世によって再びイエズス会が関わるようになりました。1873年には教皇ピウス9世により、正式に国立大学としての地位を確立しました。現在の施設は、1924年から1929年にかけて建設されました。

大学はピロッタ広場に面し、教皇庁立聖書研究所、教皇庁立東洋研究所、北アメリカ大学の大学院カーザ・サンタ・マリアと隣接しており、カトリック神学研究の最高峰としての役割を果たしています。

著名な教授

フランシスコ・デ・トレド (1532年 - 1596年)
フランシスコ・スアレス (1548年 - 1617年)
クリストファー・クラヴィウス (1537年 - 1612年)
ロベルト・ベラルミーノ (1542年 - 1621年)
クリストフ・グリーンベルガー (1561年 - 1636年)
クリストフ・シャイナー (1575年 - 1650年)
アタナシウス・キルヒャー (1601年 - 1680年)
ファン・デ・ルゴ (1583年 - 1660年)
スフォルツァ・パラヴィチーノ (1606年 - 1667年)
ルジェル・ヨシプ・ボスコヴィッチ (1711年 - 1787年)

主な出身者

ローマ教皇

ピウス12世
パウロ6世
ヨハネ・パウロ2世など、14名の教皇を輩出しています。

聖人

マテオ・リッチ
ロベルト・ベラルミーノ
アロイシウス・ゴンザーガ
マキシミリアノ・コルベなど、20名の聖人がいます。

福者

39名の福者がいます。

日本人出身者

石脇慶総
濱尾文郎
門脇佳吉など、多くの日本人聖職者も輩出しています。

関連情報

教皇庁立大学: 他の教皇庁立大学についても参照。

外部リンク

公式ウェブサイト
グレゴリアン大学 (@UniGregoriana) - X（旧Twitter）
グレゴリアン大学 (UniGregoriana) - Facebook
グレゴリアン大学 - YouTubeチャンネル

もう一度検索