ケイシー・ケリー

ケイシー・パトリック・ケリー：波瀾万丈の野球人生

ケイシー・パトリック・ケリー（Casey Patrick Kelly）は、1989年10月4日、アメリカ合衆国フロリダ州サラソタ出身のプロ野球選手（投手）です。現在はMLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下に所属しています。右投右打。

父親は元メジャーリーガーのパット・ケリーで、トロント・ブルージェイズで捕手として活躍しました。まさに野球一家に育ったケイシー・ケリーは、どのような野球人生を歩んできたのでしょうか。

レッドソックス傘下時代

高校卒業後、アメリカンフットボールのクォーターバックとしてテネシー大学へ進学する予定でしたが、2008年のMLBドラフト1巡目（全体30位）でボストン・レッドソックスから指名され、プロ入りを果たします。契約金は全指名選手中5番目に多い300万ドルでした。

プロ入り後も本人の希望によって投手と遊撃手の二刀流を続けていましたが、2009年12月に投手への専念を発表しました。

パドレス時代

2010年12月6日にエイドリアン・ゴンザレスとの1対4のトレードが成立し、アンソニー・リゾら3選手と共にサンディエゴ・パドレスへ移籍。2012年8月27日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビューを果たし、6回無失点で初登板初勝利を挙げました。

しかし、2013年3月22日、尺側側副靱帯にわずかな損傷があることが分かり、4月2日にトミー・ジョン手術を受けたため、シーズンは全休となりました。

ブレーブス、カブス傘下、ジャイアンツ時代

2015年12月10日にクリスチャン・ベタンコートとの1対2のトレードで、リカルド・ロドリゲスと共にブレーブスへ移籍。2016年はメジャーで自己最多の10試合に登板しましたが、0勝3敗と振るわず、FAとなりました。

その後、カブス傘下を経て、2017年7月29日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、2018年8月10日にメジャー契約を結びました。

LGツインズ時代

2018年11月21日に韓国のLGツインズと契約。登録名は켈리（ケルリ）。LGでは2019年に14勝、2020年にチーム最多となる15勝を記録。2021年もチーム最多の13勝を記録し、3年間で通算42勝を挙げ、LGにおける歴代最多勝外国人投手となりました。

2022年は16勝で自身初のKBOリーグ最多勝投手となりましたが、2024年は不振に陥り、7月20日に退団。

レッズ時代

2024年8月7日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、AAA級ルイビル・バッツへ配属。8月24日にメジャー昇格を果たし、同日の試合でメジャー初セーブを記録しました。しかし、その後の登板で結果を残せず、DFAとなり、AAA級ルイビルに降格。レギュラーシーズン終了後の10月1日にFAとなりました。

ダイヤモンドバックス傘下時代

2025年2月25日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、AAA級リノ・エーシズに配属されました。

ケイシー・ケリーは、これまで数々のチームを渡り歩き、怪我にも苦しみましたが、常に前向きに野球に取り組み、日米の野球ファンを魅了してきました。今後の活躍にも期待です。

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