ケビン・ピラー

ケビン・アンドリュー・ピラー：華麗なる守備で魅せるベテラン外野手

ケビン・アンドリュー・ピラー（Kevin Andrew Pillar）は、1989年1月4日生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のプロ野球選手。右投右打の外野手で、現在はテキサス・レンジャーズ傘下に所属しています。愛称は、その超人的な守備から「スーパーマン」と呼ばれることが多いです。

プロ入りとブルージェイズ時代

2011年のMLBドラフトで、トロント・ブルージェイズから32巡目（全体979位）で指名されプロ入り。ルーキー級でのデビュー後、A級、A+級と順調にステップアップし、2013年にはAAA級まで昇格。同年8月にはメジャー契約を結び、ボストン・レッドソックス戦でメジャーデビューを果たしました。

ブルージェイズでは、正左翼手の離脱を機にシーズン終盤まで出場機会を得ました。2015年には中堅手のレギュラーに定着。4月16日のレイズ戦で見せたスーパーキャッチは、ファンを熱狂させました。この年、チーム最多の159試合に出場し、打率.278、12本塁打、56打点、25盗塁を記録。守備面では、センターを守った142試合でわずか2失策、守備率.995という驚異的な数字を残しました。WAR（Wins Above Replacement）は、チーム2位の5.2を記録し、守備だけでなく総合的な貢献度の高さを示しました。

ジャイアンツ、レッドソックス、ロッキーズ時代

2019年4月、サンフランシスコ・ジャイアンツへトレード移籍。同年は2球団合計で161試合に出場し、21本塁打を放つなど打撃でも存在感を示しました。その後、2020年にはボストン・レッドソックス、コロラド・ロッキーズと渡り歩きました。

メッツ、ドジャース、ブレーブス時代

2021年にはニューヨーク・メッツと契約。しかし、5月17日のブレーブス戦で顔面に死球を受け、鼻骨を骨折するアクシデントに見舞われました。2022年にはロサンゼルス・ドジャース、2023年にはアトランタ・ブレーブスと契約。ブレーブス在籍時には、MLB通算100号本塁打を達成しました。

ホワイトソックス、エンゼルス時代、そしてレンジャーズ傘下へ

2024年はシカゴ・ホワイトソックス、ロサンゼルス・エンゼルスとチームを移籍。エンゼルスでは、MLB通算100盗塁、1000安打、500得点を達成しました。シーズン中には、シーズン終了後の引退を示唆しましたが、後に撤回。2025年にはテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、再びメジャーの舞台を目指しています。

プレースタイルと人物

主に中堅手として起用され、その守備力はメジャー屈指と評されます。ジャンピングキャッチやダイビングキャッチなど、アクロバティックなプレーでファンを魅了し、「スーパーマン」の愛称で親しまれています。2017年には、中堅手としてア・リーグ1位の守備率.997を記録しました。

記憶に残る名プレイヤー

ケビン・ピラーは、その卓越した守備力と、常に全力プレーでチームに貢献する姿勢で、多くのファンに愛される選手です。数々のチームを渡り歩きながらも、常に高いパフォーマンスを発揮し、記憶に残るプレーを数多く見せてくれました。今後の活躍にも期待が高まります。

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