コンスタンティノープル大学

コンスタンティノープル大学、別名パンディダクテリオンは、425年にテオドシウス2世によってローマ・ビザンツ帝国に設立された教育機関です。同時代には、アンティオキアやアレクサンドリアにも類似の教育機関が存在していました。

学部構成

コンスタンティノープル大学では、多岐にわたる分野を網羅した教育が行われていました。

医学
哲学
法学
算数
幾何学
天文学
音楽学
修辞学
ラテン語
ギリシャ語

これらの学部は、当時の知識体系を網羅し、高度な教育を提供していたことが伺えます。

歴史

コンスタンティノープル大学の歴史は、以下の年表のように変遷しました。

425年: パンディダクテリオン開設。テオドシウス2世による設立。
9世紀: マグナウラ学院開設。教育機関としての役割を強化。
1204年: 第4次十字軍遠征時から衰退。政治的混乱の影響を受ける。
1453年: コンスタンティノープルの陥落と共に廃止。ビザンツ帝国の終焉と同時に閉鎖。
メフメト2世により改めて開設。オスマン帝国下で再建。

1204年の第4次十字軍遠征から衰退し、1453年のコンスタンティノープルの陥落と共に一旦は廃止されましたが、後にメフメト2世によって再建されたことは特筆に値します。

教員

コンスタンティノープル大学には、著名な教員が多数在籍していました。

フォティオス1世 (コンスタンディヌーポリ総主教): ギリシャ哲学を担当
聖キリル
聖マクシモス
* ミカエル・プセルロス

フォティオス1世は、ギリシャ哲学の分野で重要な役割を果たし、聖キリルと聖マクシモスは、神学の分野で貢献しました。ミカエル・プセルロスもまた、哲学者、政治家、著述家として大学に貢献しました。

学生

シメオン1世：ブルガリアのツァール。

脚注

コンスタンティノープル大学は、ビザンツ帝国の教育と文化の中心地として、長きにわたり重要な役割を果たしました。その教育内容は、当時の知識体系を反映し、医学、哲学、法学など、多岐にわたる分野を網羅していました。大学の歴史は、ビザンツ帝国の興亡と深く結びついており、帝国の政治的、社会的な変動に影響を受けながらも、教育機関としての役割を果たし続けました。1453年のコンスタンティノープルの陥落によって一旦は廃止されましたが、メフメト2世によって再建され、その遺産は後世に受け継がれています。

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