コーネリオ・ヴェラスケス

コーネリオ・ヴェラスケス：パナマから世界へ羽ばたいた名騎手

コーネリオ・ヴェラスケス (Cornelio H. Velasquez) は、1968年9月28日、パナマのカピタで生まれました。現在はフロリダ州ノースマイアミに家族（妻と3人の娘）と暮らす、アメリカ合衆国東海岸を拠点とする著名な騎手です。時にコルネリオと表記されることもあります。

パナマでの活躍からアメリカでの成功へ

幼少期、パナマ運河南岸の牧場で馬と触れ合う中で育ちました。姉が競馬場の事務員をしていた縁から競馬の世界に触れ、15歳でパナマの騎手学校に入学。2年間の厳しい修業を経て、1985年には見習騎手チャンピオンの座に輝きます。その後も活躍は続き、1994年と1995年には2年連続でパナマのリーディングジョッキーに選ばれるなど、パナマ競馬界を代表する存在となりました。

1996年、ニューヨークのオーナーブリーダー、ロバート・ペレスの誘いを受け、アメリカへと渡ります。当初はニューヨークを拠点としていましたが、1998年にはフロリダ州に移り、コールダー競馬場の夏季開催で3度もリーディングジョッキーを獲得するなど、アメリカでもその卓越した騎乗技術で頭角を現しました。

ブリーダーズカップ制覇とジャパンカップダートへの挑戦

アメリカでの活躍は留まるところを知らず、2003年には、ケイジャンビートに騎乗してブリーダーズカップ・スプリントを制覇。念願のブリーダーズカップ初勝利を挙げ、アメリカ競馬界における地位を確固たるものとしました。

2008年には、フロストジャイアントに騎乗して初来日。ジャパンカップダートに挑みました。結果は14番人気で12着と、残念ながら勝利を掴むことはできませんでしたが、国際舞台での経験を積む貴重な機会となりました。

数々の名馬との出会い

ヴェラスケスは、数々の名馬に騎乗し、数々の勝利に貢献しました。G1競走優勝馬だけでも、セテワヨ、ビージェントル、ケイジャンビート、ソサイエティーセレクション、リスカヴァース、ガンサルート、プレザントホーム、ブッシュファイア、テイクドトゥール、ショウイングアップ、ノービズライクショービズ、ポリティカルフォース、ウォーパス、キップデヴィルなど、その名前を挙げれば枚挙にいとまがありません。これらの馬たちとの出会いと勝利は、ヴェラスケスのキャリアを輝かしく彩るものです。

重賞競走ではミナロウやダイアモンドストライプスなどにも騎乗し、勝利に導きました。

アメリカ競馬界のトップジョッキー

ヴェラスケスは、騎手学校の先輩にあたるジョン・ヴェラスケスとは出身地やスペルが異なるため血縁関係はありません。

2004年には全米リーディング10位、2005年9位、2006年9位、2007年には4位と、長年に渡り全米トップ10の常連として、アメリカ競馬界を代表するトップジョッキーの一人としてその名を轟かせました。

パナマでの成功から始まり、アメリカでの挑戦と数々の勝利、そして国際舞台への挑戦。コーネリオ・ヴェラスケスは、その類まれな才能と揺るぎない努力によって、世界的な名騎手としての地位を確立しました。彼の活躍は、これからも多くの競馬ファンを魅了し続けることでしょう。

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