コープおおさか病院
コープおおさか
病院は、
大阪府大阪市鶴見区鶴見に所在する
病院です。医療福祉
生活協同組合おおさかが設置・運営しており、地域に根差した医療サービスの提供を使命としています。
病院機能と病床
当院は救急告示
病院として、二次救急医療を担う役割を担っています。病床構成は、一般急性期病棟が58床、地域包括ケア病棟が54床、そして回復期リハビリテーション病棟が54床となっており、合計で166床を有しています。急性期治療から、その後の回復期、そして在宅復帰に向けた地域包括ケアまで、患者さんの状態に応じた継続的な医療・看護・リハビリテーションを提供できる体制を整えています。
理念に基づく取り組み
当院の運営における大きな特徴の一つに、
社会福祉法に基づく
無料低額診療事業を実施している点が挙げられます。経済的な理由により必要な医療を受けることが困難な方々に対し、医療費の負担を軽減する制度です。また、
病院の理念に基づき、差額ベッド料(個室利用料)を一切徴収していません。これは、経済的な状況に関わらず、すべての患者さんが必要に応じて適切な医療環境を利用できるよう配慮するための取り組みであり、差別のない平等な医療提供を目指す当院の姿勢を示しています。
沿革
コープおおさか
病院の歴史は、
1949年4月に
大阪市南区(当時)に開設された「上二診療所」に始まります。翌
1950年には38床の「上二
病院」へと発展しました。その後、規模を拡大し、
1970年3月には中央区上町に新築移転し、111床体制となります。
1978年12月には第2期工事が行われ、医療機能の拡充が図られました。
1989年4月には名称を「うえに
病院」へと変更します。
転機となったのは
2000年4月です。大阪中央医療
生活協同組合、城東鶴見保健
生活協同組合、生野医療
生活協同組合、旭医療
生活協同組合という複数の医療生協が合併し、「
生活協同組合ヘルスコープおおさか」が誕生しました。この合併後の最大の事業として計画されたのが、老朽化が進んでいたうえに
病院の移転新築でした。そして、その計画に基づき、
2002年12月に現在の鶴見区の地に、166床の新たな
病院として「コープおおさか
病院」が開設され、現在に至ります。
公的な指定等
当院は、地域医療の重要な担い手として、様々な公的機関から指定を受けています。具体的には、
保険医療機関、労災保険指定
病院、生活保護法指定
病院(中国残留邦人等の支援に関する法律に基づく指定含む)、臨床研修
病院、結核指定
病院、原子爆弾被害者一般疾病医療取扱
病院、
無料低額診療事業実施医療機関、
身体障害者福祉法指定医の配置されている医療機関、
在宅療養支援病院、公害医療機関、そして前述の救急告示
病院(二次救急)としての指定を受けています。これらの指定は、当院が提供する医療サービスの多様性と公共性の高さを物語っています。
また、医療の質と安全性の向上に継続的に取り組む姿勢を示すものとして、公益財団法人
日本医療機能評価機構の認定
病院となっています。さらに、当院は
全日本民主医療機関連合会(民医連)に加盟しており、生命の平等と人権を尊重する医療、地域住民の健康を守るための活動を、加盟組織と連携しながら推進しています。
交通アクセス
当院へのアクセスは、
Osaka Metro長堀鶴見緑地線の「今福鶴見駅」から徒歩約4分と、公共交通機関を利用して来院しやすい立地です。
周辺には、
一般社団法人大阪市鶴見区医師会や
イオンモール鶴見緑地などがあります。
コープおおさか
病院は、救急医療から回復期、地域包括ケアまで、多様な医療ニーズに対応するとともに、経済的理由による差別なく必要な医療を提供することを理念に掲げ、地域の健康と福祉の向上に貢献しています。