ゴリラ (カーナビゲーション)

ゴリラ（Gorilla）

ゴリラは、パナソニックオートモーティブシステムズが製造したポータブルカーナビゲーションシリーズのブランド名であり、元々は三洋電機の商標です。このカーナビは、持ち運びが可能なポータブルナビゲーションデバイス（PND）として知られ、2008年には日本国内のPNDシェアの約50%を占めるほどの人気を誇ります。今では一般の量販店向けや、ジャパネットたかた専用モデル、オートバックス専用モデルなど多様なラインアップが用意されています。

歴史について

ゴリラの歴史は1995年に遡り、初代モデル『NV-P1』が登場しました。このモデルは、3.3V型の液晶モニターやGPSレシーバー、CD-ROMドライブ行を一体化させ、動物のゴリラの頭に似た形状から「ゴリラ」という通称がつけられました。1997年にリリースされた『NV-50』からは新たに「チルトアップモデル」にスタイルが変更され、さらに進化を遂げていきました。2000年にはDVD-ROMドライブを搭載する『NV-DVD1』が登場し、2003年にはHDD記憶を採用した『NV-HDD500』、2006年にはSSD搭載の『NV-SD10T』がリリースされました。

一時期は「デカゴリラ」や「ミニゴリラ」といった名称も使われましたが、現在ではすべてのモデルが「ゴリラ」で統一されています。2011年6月からはパナソニックの完全子会社としての運営のもと、ポータブルナビゲーションデバイスとして再展開され、品番も「NV-」から「CN-」に変更されました。従来行われていた『Strada Pocket』モデルはその後廃止され、新たなモデルが13機種リリースされました。

AVゴリラとOEM供給

PND以外にも、三洋電機はインダッシュ取り付け型のオーディオ一体型ナビゲーションも展開しており、これらは「AVゴリラ」と名付けられています。メーカーオプションやディーラーオプションとして、日産やホンダ、マツダなど各自動車メーカーにOEM供給される製品も存在します。

各モデルの内訳

ゴリラシリーズには様々なモデルが存在し、特にデカゴリラ7や、タッチパネル式のCN-GP700シリーズは人気があります。例えば、2012年モデルのCN-GP715VDは7V型のタッチパネルを備え、8GBのSSDを採用し、ワンセグチューナーを装備しています。2013年モデルのCN-GP735VD、CN-SP735VLは国産の準天頂衛星システム「みちびき」に対応し、ビルや山間部での測位確率を向上させました。また、2014年以降のモデルではトリプル衛星受信機能が搭載され、測位精度が高まっています。

サイクルゴリラやフルセグモデル

自転車専用のサイクルゴリラも展開され、IPX5等級の防滴性能を備えたこのモデルは、長持ちするバッテリーを搭載しています。また、フルセグモデルとしては、CN-GP600FVDやCN-SP605FVLなども人気があります。

結論

ゴリラはその高い性能と多様なモデル展開により、ポータブルカーナビゲーションのリーダーとしての地位を確立しています。常に進化を続けるこのシリーズは、さまざまなニーズに応じた機能を提供し、ユーザーに信頼性のあるナビゲーション体験を提供しています。

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