ゴリー・ゲレロ

ゴリー・ゲレロ（本名：サルバドール・ゲレロ・ケサダ）は、1921年1月11日にアリゾナ州で生まれ、1990年4月18日に生涯を閉じたメキシコ系アメリカ人のプロレスラーです。彼は、独特な変形バックブリーカーである「ゴリー・スペシャル」を開発したことで特に有名です。

生い立ちとプロレスへの道

幼少期は貧しい家庭で育ち、父親は出稼ぎ労働者として働き、母親は9歳の時に亡くなりました。4歳から13歳までカリフォルニア州で学校に通い、その後メキシコのグアダラハラに移住しました。生活を支えるため、カリフォルニアでは新聞配達、メキシコではパン売りやベルボーイなどの仕事をしていました。スポーツ好きだった彼はボクシングジムに通い始め、そこでルチャリブレと出会いました。ディアブロ・ベラスコなどの指導を受け、1937年9月14日にグアダラハラのアレナ・ミロでプロレスデビューを果たしました。

プロレスラーとしての活躍

1943年にはEMLL（メキシコ最大のプロレス団体）の新人賞を受賞し、1945年4月にはナショナルウェルター級王座、9月には同ミドル級王座を獲得しました。その後、1949年4月にはNWA世界ウェルター級王座、1960年7月には同ライトヘビー級王座を手にするなど、数々のタイトルを獲得しました。アメリカでは、ロサンゼルス地区やテキサス州ダラス地区を中心に活動しました。1980年代まで現役を続けましたが、セミリタイア状態の1990年4月18日に69歳で亡くなりました。

家族とロス・ゲレロス

ゴリー・ゲレロの家族は、プロレス界で「ロス・ゲレロス」として知られるユニットを結成し、NWA（ハリウッド・レスリング、CWF）、AWA、WWA、WCW、WWEなど、さまざまな団体で活躍しました。彼らはプロレス界に大きな影響を与え、その名は広く知られています。

妻: ヘリンダ・ジェネス（エンリケ・ジェネスの兄弟）
義兄弟: エンリケ・ジェネス
長女: マリア・ゲレロ
長男: チャボ・ゲレロ・シニア
孫: チャボ・ゲレロ・ジュニア
次男: マンド・ゲレロ
三男: ヘクター・ゲレロ
次女: リンダ・ゲレロ
四男: エディ・ゲレロ
エディの妻: ヴィッキー・ゲレロ
孫: シャウル・ゲレロ

得意技と獲得タイトル

ゴリー・ゲレロの得意技には、彼が開発した「ゴリー・スペシャル」の他、「カバージョ」などがあります。獲得したタイトルは以下の通りです。

EMLL

ナショナル・ミドル級王座：1回
ナショナル・ウェルター級王座：1回

NWA

NWA世界ライトヘビー級王座：2回
NWA世界ウェルター級王座：1回
NWA世界ミドル級王座：1回

ウエスタン・ステーツ・スポーツ

NWAサウスウエスト・ステーツ・タッグ王座：1回（w / ペッパー・ゴメス）

NWAハリウッド・レスリング

NWAアメリカス・タッグ王座：1回（w / チャボ・ゲレロ）

パシフィック・ノースウエスト・レスリング

NWAパシフィック・ノースウエスト・タッグ王座：1回（w / Luigi Macera）

サウスウエスト・スポーツ・インク

NWAテキサス・タッグ王座：1回（w / Cyclone Anaya）

サウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリング

* SCWジュニアヘビー級王座：1回



ゴリー・ゲレロは、その卓越したプロレス技術と革新的な技、そして家族と共に築き上げたプロレス界での功績により、今もなお多くのファンに愛され、その名はプロレス史に深く刻まれています。

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