ゴー!ゴー!若大将

映画『ゴー!ゴー!若大将』の魅力と背景

『ゴー!ゴー!若大将』は、加山雄三が主演する日本映画で、1967年12月31日に公開されました。この作品は若大将シリーズの第11弾にあたります。今作では、宝塚映画が手掛けており、1970年代を代表するアイドル映画として人気を博しました。興味深いことに、同時上映として『日本一の男の中の男』も公開されており、これが若大将シリーズとクレージー映画とのコラボレーションの形式を取ったのは、本作が初めてとなります。

作品概要

本作は、加山雄三のスケジュールにより、オール日本ロケが行われた最後の若大将作品です。そのためか、放映当時加山は30歳であり、若大将としてのイメージと学生服の組み合わせが少し不釣り合いになっていました。このため、次作『リオの若大将』では若大将を卒業する方針が決まりました。

ストーリーの中でのラリー部分は、東宝映画の『サラリーマン出世太閤記 課長一番槍』をリメイクした形になっています。また、自動車シーンの指導には江原達怡が関与しており、彼自身が鈴鹿サーキットでの試乗シーンに出演しました。ロケーションは中部関西地方を中心に、鈴鹿サーキット、京都、琵琶湖、飛騨、高山など多岐にわたります。特に鈴鹿サーキットで行われたラリーには名古屋工業大学の自動車部が参加し、日産自動車からも新車が提供されるなど、様々な協力がありました。

あらすじ

物語は、京南大学の陸上競技部に所属する雄一（加山雄三）が、琵琶湖大学駅伝に向けて練習に勤しむところからスタートします。練習中、ガソリンスタンドで澄子（星由里子）と出会い、二人は互いに惹かれていきます。ある日、雄一は江口（江原達怡）から全日本学生ラリーへの出場を頼まれることになります。元々参加する予定だった青大将（田中邦衛）が事故で参加できなくなったため、急遽の交替だったのです。彼らは京都へ向かい、自動車部のサポートを受けつつ、レースの準備に取り組みます。

レースの合間に訪れた祇園で、雄一は京奴（浜木綿子）というカーマニアの芸者と出会います。しかし、彼女との親密な関係を見た澄子は、誤解して雄一と距離を置いてしまいます。この誤解が彼らの関係を複雑にします。

キャストとスタッフ

この映画には多くの著名なキャストが参加しています。加山雄三をはじめ、星由里子、田中邦衛、浜木綿子など、当時のトップスターが集結しています。製作を担当した宝塚映画の藤本真澄のもと、監督の岩内克己が作品を仕上げました。脚本は田波靖男が手掛け、撮影は斎藤孝雄が担当しています。

音楽と挿入歌

音楽は広瀬健次郎が担当し、数々の印象的な挿入歌が映画をさらに引き立てています。特に「COOL COOL NIGHT」や「幻のアマリリア」など、弾厚作の作詞作曲による楽曲は、ストーリーに共鳴し、視聴者に深い印象を残しています。

ロケ地

本作は多くの美しいロケ地で撮影されました。特に鈴鹿サーキットや京都の祇園、そして美しい琵琶湖の風景が映画に彩りを添えています。日本のさまざまな魅力が詰まったロケーションは、観客に特別な体験を提供しています。

『ゴー!ゴー!若大将』は、青春と友情、誤解に立ち向かう姿を描いた作品で、多くの人々に愛され続けています。

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