ゴールドグラブ賞受賞者一覧 (捕手)

ローリングス・ゴールドグラブ賞について

ローリングス・ゴールドグラブ賞は、メジャーリーグベースボール（MLB）において、守備で傑出した能力を発揮した選手を称える賞です。1957年に、大手スポーツ用品メーカーであるローリングス社によって創設されました。

選出方法

ゴールドグラブ賞は、ナショナルリーグとアメリカンリーグの各リーグから、それぞれのポジションで最も優れた守備を見せた選手が1人ずつ選ばれます。選出は、各チームの監督とコーチによる投票によって行われます。ただし、自分のチームの選手に投票することはできません。

創設初年度の1957年のみ、各ポジションから両リーグで1人ずつが選出されましたが、1958年以降は、両リーグからそれぞれ1人ずつ（外野手は3人）が選ばれる方式となりました。

受賞回数に関する記録

捕手として最多の受賞回数を誇るのは、イバン・ロドリゲスです。彼は、アメリカンリーグのテキサス・レンジャーズとデトロイト・タイガース在籍時に、合計13回もゴールドグラブ賞を受賞しています。

ナショナルリーグの記録保持者は、シンシナティ・レッズ一筋でキャリアを過ごしたジョニー・ベンチで、10回の受賞を果たしています。彼は1968年から1977年にかけて、10年連続で受賞するという偉業を成し遂げました。

アメリカ野球殿堂入りを果たしている選手の中では、カールトン・フィスク、ジョニー・ベンチ、ジョー・トーリ、ゲイリー・カーター、イバン・ロドリゲスの5名がゴールドグラブ賞を受賞しています。

また、ベンジー・モリーナとヤディアー・モリーナは、史上初の兄弟でのゴールドグラブ賞受賞者となりました。

捕手に関する記録

J.T.リアルミュートは、2019年に捕手として最多となる1098刺殺を記録し、ゴールドグラブ賞を受賞しました。アメリカンリーグでは、同じく2019年にロベルト・ペレスが1082刺殺を記録しています。

補殺の記録では、ゲイリー・カーターが1980年に記録した108補殺が最多です。アメリカンリーグでは、ジム・サンドバーグが1977年に記録した103補殺が最多となっています。

チャールズ・ジョンソン（1997年）、マイク・マシーニー（2003年）、サルバドール・ペレス（2018年）、ロベルト・ペレス（2020年）、タッカー・バーンハート（2020年）は、失策0、守備率1.000という完璧な守備を記録してゴールドグラブ賞を受賞しています。

捕手の記録としては、ジョニー・ベンチ（1975年）とロベルト・ペレス（2019年、2020年）がパスボール0を記録しています。

盗塁阻止率に関しては、2020年のロベルト・ペレスが71％という驚異的な数字を記録しています。

ゴールドグラブ賞の意義

ゴールドグラブ賞は、単に守備が上手いだけでなく、チームの勝利に大きく貢献する選手を評価するものです。受賞者たちは、その卓越した守備能力によって、多くのファンを魅了し、野球史に名を刻んでいます。

ローリングス・ゴールドグラブ賞は、MLBにおいて最も権威のある賞の一つとして、その地位を確立しています。

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