ゴールドグラブ賞受賞者一覧 (遊撃手)

ローリングス・ゴールドグラブ賞について

ローリングス・ゴールドグラブ賞は、メジャーリーグベースボール（MLB）における選手表彰のひとつであり、特に守備において優れた能力を持つ選手を称えるために制定されています。この賞は、1957年にグラブメーカーのローリングス社によって創設され、以降毎年の開催が続けられています。

賞の選出方法は、ナショナルリーグとアメリカンリーグの各リーグから、各ポジションごとに1名ずつ選ばれる形式をとっています。このため、毎年計9名の選手がこの名誉ある称号を手に入れることができます。ただし、各チームの監督やコーチは、自分のチームからの選手には投票できないため、選手選出は公正に行われます。

初回の1957年には、各ポジションから両リーグの選手が1名ずつ選ばれたのに対し、1958年以降からは、各リーグの各ポジションにおいて1名（外野手は3名）を選出するようになりました。

歴代の受賞者

ゴールドグラブ賞の歴史の中でも特に目立つ選手の一人が、オジー・スミスです。彼は「オズの魔法使い」とも称され、遊撃手（ショートストップ）部門で最多の13回の賞を受賞しました。特に1980年から1982年の間、彼は13年連続でこの賞を手中にしています。また、スミスに続く受賞者としてはオマー・ビスケルです。ビスケルは、アメリカンリーグで9回、ナショナルリーグで2回の合計11回の受賞を果たしています。

さらに、アメリカ野球殿堂に名を連ねる受賞者には、スミスを含む8人の選手がいます。具体的には、ルイス・アパリシオ、アーニー・バンクス、ロビン・ヨーント、バリー・ラーキン、カル・リプケン・ジュニア、アラン・トランメル、デレク・ジーターといった名選手たちがこの名誉を手にしています。

守備記録

ゴールドグラブ賞の受賞者には、守備の実績も求められます。オマー・ビスケルは2000年に、ゴールドグラブ賞受賞者として驚異的な記録を打ち立てました。彼はわずか3つの失策で、守備率が.995というMLB全体としての記録を達成しました。また、2020年にはJ.P.クロフォードも短縮シーズンではあったものの、失策3回でゴールドグラブ賞を受賞しています。

ナショナルリーグ部門では、失策数4回、守備率.994というレイ・オルドニェスの記録が残っています。また、遊撃手部門の刺殺数記録は、ルイス・アパリシオが1960年に達成した305回です。アメリカンリーグでは、デーブ・コンセプシオンとオジー・スミスが304回で最多記録です。さらに、最多補殺記録はオジー・スミスが1980年に成し遂げた621回で、最多併殺記録はジーン・アレーによる1966年の128回です。

まとめ

ローリングス・ゴールドグラブ賞は、選手たちの守備力を評価する重要な指標となっています。各リーグから選出される優れた選手たちの記録や功績は、今後の選手たちにとっても模範となるでしょう。この賞は、守備専門の選手にも重要な役割を提示するものであり、彼らの努力と才能を称える機会を提供しています。

もう一度検索