ゴールドコースト空港

ゴールドコースト空港について

ゴールドコースト空港（Gold Coast Airport）は、オーストラリアのクイーンズランド州、ゴールドコーストの南部に位置する国際空港です。かつてはクーランガッタ空港として知られていましたが、現在はゴールドコースト空港という名称で親しまれています。ブリスベンの都心部からは約100kmの距離にあり、クイーンズランド州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の一部にも滑走路がまたがっているという特徴があります。

興味深いのは、2つの州では夏の間は異なる標準時を採用しているにも関わらず、空港の運営は一年を通してクイーンズランド州の時間（UTC+10）で行われている点です。これにより、時間に関する混乱を避けることができます。

大規模な改修工事

2016年から2022年にかけて、約2億6,000万ドルを投じた大規模な改修工事が行われました。この改修により、ターミナルの面積は従来の2倍となる30,000平方メートルに拡張されました。また、以前は中型機以上の航空機への搭乗にタラップを使用していた状況から、4つのエアロブリッジが新設され、搭乗手続きの利便性が大幅に向上しました。この改修を機に、国際線の就航も増加しました。

利用状況

2018年には、年間旅客数が641万人に達し、オーストラリア国内の空港の中で第6位の利用者数を記録しました。国内線ではシドニー、メルボルン、アデレードが、国際線ではオークランド（ニュージーランド）、クアラルンプール、東京（成田）が主な目的地となっています。

就航路線

ゴールドコースト空港からは、数多くの都市への直行便が運航されています。

国内線

シドニー
メルボルン
キャンベラ
アデレード
ダーウィン
ホバート
ローンセストン
ケアンズ
タウンズビル
ニューカッスル
オルベリー
ミルデューラ
マウント・アイザ
ロックハンプトン
マッカイ
プロサーパイン

国際線

ニュージーランド: オークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウン、ウェリントン
マレーシア: クアラルンプール
インドネシア: デンパサール

歴史

この空港は、1936年にシドニーとブリスベン間を飛行する航空機の緊急着陸用空港として、クーランガッタ空港という名称で建設されました。この名称は、アボリジニの言葉で「眺めの良い場所」を意味します。1939年には最初の定期旅客輸送サービスが開始され、空港としての歴史が始まりました。

年表

1936年：クーランガッタ空港建設
1939年：初の定期旅客便就航
1950年代初頭：北ターミナル建設
1958年：滑走路と誘導路の舗装
1980年：国内線ターミナル建設
1982年：滑走路を2,042メートルに延長（B767、A300対応）
1988年1月1日：政府から連邦空港公社へ所有権移転
1990年：初の国際チャーター便運行
1998年5月29日：クイーンズランド空港株式会社（QAL）が落札し民営化
* 1999年：ゴールドコースト空港へ改称


ゴールドコースト空港は、その歴史と利便性から、今後も多くの旅行者に利用されることが期待されます。

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