サイバーウォー

サイバーウォー (Cyberwar)

概要

『サイバーウォー』は、1994年にSales Curve Interactiveによって開発されたSFアドベンチャーゲームです。当時の主要なプラットフォームであるMS-DOSとMacintosh向けにリリースされました。日本では1995年7月21日にココナッツジャパンエンターテイメントからPlayStation版が発売されたものの、他のハードでの発売予定（メガCD、3DO、セガサターン版）は実現しませんでした。

このゲームは、スティーブン・キングの短編小説『芝刈り機の男』を原作とする映画『バーチャル・ウォーズ』を基にしたものです。が、スーパーファミコンやゲームボーイでもゲーム化されている同名の作品も存在しますが、これらはこのタイトルに比べて完成度が高いとも言われています。

Gameplay

『サイバーウォー』は3Dグラフィックを取り入れた近未来の冒険を舞台にしており、プレイヤーは場面ごとに用意された選択肢から行動を選ぶ方式になっています。LDゲームのシステムを採用しており、プレイヤーには様々な選択肢が提示されます。しかし、セーブ機能が存在せず、再プレイの際はパスワードを入力しなければなりません。これによりCD-ROMの内容は多いものの、実際のプレイにおいては見かけ倒しであるとの声も上がっています。

主人公は全裸を思わせるロボットキャラクターで、デザインに対しては批判的な意見が多く見受けられます。特にテクスチャーマッピングを放棄したことで、簡略化されたデザインに違和感を持つプレイヤーもいるようです。ゲームの操作性はあまり良好ではなく、8方向キーの操作に力が入りやすく、ストレスを感じさせる要因の一つとなっています。

さらに、選択ミスが即座にゲームオーバーに繋がる設計になっているため、緊張感のあるプレイを求めるプレイヤーには向いていますが、逆にフラストレーションを感じることもあります。選択を誤るたびに流れるゲームオーバーの演出ムービーが、再プレイの際のストレスを増幅させる要因にもなっています。

評価

このような特徴から、『サイバーウォー』は「我慢強い人向けのクソゲー」とする意見が多く、特にグラフィックに力を入れすぎたことで、ゲームとしての完成度が不足しているとの厳しい評価を受けています。これにより、当時のゲーム市場において、賛否が分かれる作品となりました。ゲームの質に対する不満は多岐にわたり、プレイヤーの期待とは裏腹に、あまり好意的には受け入れられなかったと言われています。

私たちが新しいゲームを選ぶ際、過去の作品から学ぶことが非常に重要です。『サイバーウォー』は、その良し悪しを判断するうえでの貴重な事例となっていますが、そのビジュアルやアプローチが全ての人に合うわけではない点に注意が必要です。

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