サム・トラビス

サミュエル・ジョン・トラビス：野球の道を切り開く一塁手

サミュエル・ジョン・トラビス（Samuel John Travis）は、1993年8月27日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに生まれました。現在は、アメリカ独立リーグであるアトランティックリーグのロングアイランド・ダックスに所属するプロ野球選手（一塁手）として活躍しています。右投右打。

プロ入り前

トラビスは、2011年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから40巡目（全体1225位）で指名を受けましたが、契約には至らず、インディアナ大学ブルーミントン校へ進学しました。大学時代には、後にMLBで活躍するカイル・シュワーバーとチームメイトでした。2013年には、シュワーバーと共に第39回日米大学野球選手権大会のアメリカ合衆国代表メンバーとして来日しています。

プロ入り後

2014年のMLBドラフトで、ボストン・レッドソックスから2巡目（全体67位）で指名を受け、プロ入りを果たしました。契約後、A-級ローウェル・スピナーズでプロデビュー。その後、A級グリーンビル・ドライブでもプレーし、2球団合計で67試合に出場、打率.316、7本塁打、44打点、5盗塁を記録しました。

2015年は、A+級セイラム・レッドソックスとAA級ポートランド・シードッグスでプレーし、2球団合計で131試合に出場、打率.307、9本塁打、78打点、19盗塁を記録。オフには、アリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属しました。

2016年はAAA級ポータケット・レッドソックスでプレーしましたが、左ヒザの故障により5月末にシーズンを終えました。47試合に出場し、打率.272、6本塁打、29打点、1盗塁を記録。

2017年は、AAA級ポータケットで開幕を迎え、5月23日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入り。翌24日のテキサス・レンジャーズ戦で「7番・一塁手」として先発出場し、メジャーデビューを果たしました。この試合の5回裏には、マーティン・ペレスからメジャー初安打となる遊撃への内野安打を放ちました。この年、メジャーでは33試合に出場し、打率.263、1打点、1盗塁の成績を残しました。

2018年はAAA級ポータケットで開幕を迎え、5月初旬に左肋間筋の張りで故障者リスト入り。6月には、ムーキー・ベッツの故障者リスト入りに伴い、4試合に出場。7月にはメジャーに昇格しましたが、その後AAA級ポータケットに降格。9月にはセプテンバー・コールアップで再びメジャーに昇格しました。9月21日のクリーブランド・インディアンス戦では、シェーン・ビーバーから自身初の本塁打を放ちました。レギュラーシーズンでは、19試合に出場し、打率.222、1本塁打、7打点を記録しました。

2020年1月2日、ケビン・プラウェッキーの加入に伴いDFAとなり、1月15日にジェフリー・スプリングスとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍。同時にマイナー契約で傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズへの配属も発表されましたが、新型コロナウイルスの影響によりマイナーリーグの試合が開催されず、9月2日に自由契約となりました。

その後

2020年12月3日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、2021年はAAA級タコマ・レイニアーズで71試合に出場しましたが、メジャー昇格の機会はなく、オフにFAとなりました。2022年4月11日には、アトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約し、現在に至ります。

サミュエル・ジョン・トラビスは、MLBでの経験を活かし、独立リーグで新たな挑戦を続けています。今後の活躍が期待される選手の一人です。

背番号

59（2017年 - 2019年）

代表歴

第39回日米大学野球選手権大会アメリカ合衆国代表（2013年）

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