サム・ファルド

サミュエル・バブソン・"サム"・ファルド（Samuel Babson "Sam" Fuld、1981年11月20日 - ）は、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州ダーラム出身の元プロ野球選手（外野手）。左投左打。

プロ入り前

10歳の時に1型糖尿病を発症。毎日インスリン注射をしながらプレーを続けた。12歳の時に、同じく糖尿病を抱えながら野球選手として大成したビル・ガリクソンと対面し、大いに勇気づけられた。
スタンフォード大学時代の2003年には、MLBドラフト24巡目（全体703位）でシカゴ・カブスから指名を受けるも、入団は見送った。

カブス時代

2004年のMLBドラフトで再びカブスから10巡目(全体304位)で指名を受け、7月9日に入団。2007年9月5日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューを果たした。

レイズ時代

2011年1月8日、マット・ガーザを中心とした大型トレードで、李學周、クリストファー・アーチャーらと共にタンパベイ・レイズへ移籍。2013年12月2日にFAとなった。

アスレチックス時代

2014年2月4日にオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結び、3月29日にメジャー契約へ移行。開幕後は7試合に出場したが、4月12日にDFAとなった。

ツインズ時代

2014年4月20日にウェーバーでミネソタ・ツインズへ移籍。

アスレチックス復帰

2014年7月31日にトム・ミローンとのトレードで古巣アスレチックスへ復帰。2015年1月17日には、球団と年俸調停を回避し1年契約160万ドルで契約を結んだ。この年は自己最多の120試合に出場したが、打率.197、2本塁打、22打点と打撃不振に苦しんだ。走塁面でも、かつて2度20盗塁以上を記録したスピードを発揮できず、9盗塁に留まった。しかし、守備では安定した実力を発揮し、外野の3ポジション全てを守り、通算DRS +9という好成績をマークした。

2016年は、回旋筋腱板の手術を受けたため、シーズンを全休。2017年3月には、第4回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）にイスラエル代表として出場した。

現役引退後

2017年11月に現役引退を表明し、フィラデルフィア・フィリーズのフロント入りが発表された。2020年12月22日、マット・クレンタックの後任としてフィリーズのゼネラルマネージャーに就任した。

選手としての特徴

MLBでの8年間で規定打席に達したことはないが、通算安打の半分近くの四球を記録しており、打率の割に出塁率が高いのが特徴。

糖尿病を抱えながらもメジャーリーガーとして活躍したファルドの姿は、多くの人々に勇気を与えた。

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