サンタ・アポローニャ駅

サンタ・アポローニャ駅

サンタ・アポローニャ駅（ポルトガル語: Estação Ferroviária de Lisboa-Santa Apolónia）は、ポルトガルの首都リスボンに位置する歴史的なターミナル駅です。リスボン最古の駅として知られ、1865年5月1日に開業されました。駅は、アルファマ地区の歴史的な雰囲気に包まれており、サン・ヴィセンテ地区にも近い立地にあります。

乗り入れ路線

サンタ・アポローニャ駅は、ポルトガル鉄道のノルテ線の始点であり終点でもあります。そのため、多様な列車が発着しています。2015年の夏のダイヤでは、以下のような主な運行路線がありました：

• - 国際列車

- マドリード（スペイン）行きのルシタニアエクスプレス（1日1本）
- アンダイエ（フランス）行きのシュド・エクスプレス（1日1本）

• - 高速列車（アルファ・ペンドゥラール）

- サンタ・アポローニャ駅とポルト＝カンパニャン駅またはブラガ駅を結ぶ列車（1日9本）

• - インターシティ

- 同じくポルト＝カンパニャン駅またはブラガ駅へ向かう列車（1日8本）
- コビリャン駅およびグアルダ駅にもそれぞれ1日3本の便があります。

• - アザンブジャ線

- アザンブジャとサンタ・アポローニャ駅を結ぶ列車が1時間に1本から2本運行されています（所要時間約55分）。

• - リスボンメトロ

- 青線がこの駅に乗り入れており、平日の昼間は約7分間隔、朝の通勤時間帯には最短で5分間隔で運行されています。

駅の歴史

サンタ・アポローニャ駅は長い歴史を有しており、1891年から1957年までは中央駅としても知られるロシオ駅が主要なターミナルとして機能していました。現在では、オリエンテ駅と共にリスボンの主要ターミナルとしての役割を果たしています。この駅では、アザンブジャ線のリスボン近郊列車のほか、ポルトガル鉄道の特急「アルファ・ペンドゥラール」や急行「インターシティ」、国際列車の「トレンオテル」などが発着します。時が経つに連れ、2007年にはリスボンメトロの駅が開業し、駅周辺の交通の利便性が飛躍的に向上しました。

さらに、2022年には駅舎内に豪華な5つ星ホテル「ザ・エディター・リバーサイド・サンタ・アポローニャ・ホテル」がオープンしました。この改修工事は約1200万ユーロの多額の予算が投じられ、クラシックな装飾が施された新しい外観に生まれ変わりました。

駅の構造

サンタ・アポローニャ駅は地上駅で、南北方向に伸びるプラットフォームがあります。主に3面の頭端式ホームと3本の線路を有し、トレイン・シェッドに覆われている部分と外の部分に分かれています。駅の外にはさらに4本のホームも設置されており、合計で5面7線が配置されています。

また、リスボンメトロの駅は地下に位置し、相対式のホームを2面2線持っています。一部の列車は通常ダイヤに合わせて発着しており、運賃も周辺の交通網と連動しています。

駅周辺

サンタ・アポローニャ駅の周辺には多くの観光名所があります。北側には17世紀に建設されたサンタ・エングラシア教会とサン・ヴィセンテ・デ・フォーラ修道院があります。また、西側にはリスボン軍事博物館もあり、歴史的な背景を理解するのに最適なスポットです。駅の南東にはテージョ川が流れ、景観も美しく、訪れる人々にとって憩いの場となっています。

隣接駅

サンタ・アポローニャ駅の隣駅には、ポルトガル鉄道のオリエンテ駅やブラソ・デ・プラタ駅があり、リスボンメトロではテレイロ・デ・パソン駅が存在します。これにより、リスボン全体へ簡単にアクセスすることができます。

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