シドニー (フリゲート)

HMAS Sydney (FFG 03)

シドニー（HMAS Sydney, FFG 03）は、オーストラリア海軍に所属するアデレード級フリゲートの3番艦です。この艦名はオーストラリアの都市、シドニーに由来しています。シドニーはその艦歴において、多くの重要な出来事や変更を経てきました。

艦歴の始まり

シドニーの建造は1980年に始まりました。具体的には、ワシントン州シアトルのトッド・パシフィック造船所で1980年8月21日に起工され、1980年9月26日に進水、1983年1月29日に正式に就役しました。この艦はオーストラリア海軍の一翼を担うべく、設計されました。

アップグレード

シドニーはその後、オーストラリア海軍の艦艇整備計画FFGUP SEA 1390のもとで大規模なアップデートが行われました。この改装では、特にMk 13発射機の前に新たにMk 41 VLSを装備したことが注目されます。また、ディーゼル発電機や戦闘システム、さらには空調システムなども更新され、艦内の配線も一新されました。この結果、シドニーの排水量は約4,200トンとなり、以前よりも約100トン増加しました。

なお、アデレード級の初代艦である「アデレード」は2008年に退役し、2番艦の「キャンベラ」も2005年に退役しています。これにより、シドニーはアデレード級フリゲートとしては残された唯一の艦艇となりました。

国際観艦式への参加

2012年10月14日、シドニーはアメリカ海軍のタイコンデロガ級艦「シャイロー」と、シンガポール海軍のエンデュアランス級揚陸艦「パーシステンス」とともに、平成24年度海上自衛隊観艦式に参加しました。これは、国際観艦式を除けば、海上自衛隊の観艦式に初めて参加した外国艦艇ということで、重要な意味を持っています。

要目（改装前）

ここでは、改装前のシドニーの基本的な仕様を述べます。

• - 排水量：4,100トン
• - 全長：138メートル
• - 全幅：13.7メートル
• - 吃水：4.5メートル

武装

• - Mk 13 単装ミサイル発射機（ハープーン、SM-1MR）
• - Mk 92 FCS
• - Mk 75 3インチ62口径単装速射砲×1
• - ファランクスCIWS×1
• - Mk 32 3連装単魚雷発射管×2

機関

• - エンジン：2 × ゼネラル・エレクトリック LM2500 ガスタービンエンジン
• - 速力：30ノット

航空機

• - ヘリコプター 2機（シーホーク×2、またはシーホーク×1 + AS350B×1）

乗員

• - 210名

結論

シドニーは、その長い艦歴と数々の改修を経て、現在でも重要な役割を果たしている艦艇としてオーストラリア海軍の一部であり続けています。生涯を通じて、国際的な活動にも積極的に参加し、海軍の連携を深める役割を担っています。

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