シュクヴァル (自動小銃)

シュクヴァル：ロシア開発の水陸両用高速自動小銃

シュクヴァル（露: Шквал）は、ロシアで開発された、高速射撃が可能な水陸両用自動小銃です。名称はロシア語で「スコール」を意味します。

開発の背景

特殊作戦の効率化を目的として、シュクヴァルの開発は始まりました。開発は33491部隊が担当し、デルザヴァ社と、A.V.シェフチェンコ、Yu.S.ダニロフら開発チームが参加しました。

特徴的な構成

シュクヴァルは、AK-74をベースに、トリガーとグリップを前方に配置したブルパップ方式を採用しています。レシーバーを短縮することで小型化を図り、ボルトの移動距離を短縮した結果、フルオート射撃時に毎分1800発という驚異的な連射速度を実現しています。

ブルパップ方式でありながら、OTs-14のようにレシーバー後端に銃床を追加するのではなく、レシーバー自体を短縮している点が特徴です。これにより全長が短くなるため、AKSやAKMSに見られるような下方折りたたみ式の銃床を備えています。通常は、銃尾にゴム製のリコイルパッドを取り付けて使用します。

ガスレギュレーターには特殊な設計が施されており、切り替え操作なしで陸上・水中 উভয়方での射撃が可能です。AK-74をベースとしているため、部品の約50%を共有できます。

使用弾薬は5.45x39mm弾で、PS弾（GRAU：7N6）、PP弾（GRAU：7N10）、BP弾（GRAU：7N22）、BS弾（GRAU：7N24）に加え、独自開発された専用の水陸両用弾が使用可能です。

射撃精度

100mの距離での短いバースト射撃精度試験では、AN-94に近い結果を示し、AEK-971をわずかに上回りました。AK-74、AK-102、M16A1、M16A2といった一般的なアサルトライフルと比較して、シュクヴァルの射撃精度は大幅に優れています。

参考文献

https://raigap.livejournal.com/618781.html
https://warspot.ru/21242-neobychnye-stvoly-inzhenera-shevchenko
https://www.kalashnikov.ru/oruzhie-aleksandra-shevchenko/

関連項目

AK-74
* VA-111 "シュクヴァル" - 同名の魚雷ですが、関連性はありません。

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