ショアハム級スループ

ショアハム級スループ

ショアハム級スループは、イギリス海軍が第一次世界大戦後に建造したスループの艦級です。この艦級は、先行するブリッジウォーター級をベースとして、船体を延長するなど改良を施した設計となっています。

設計

ショアハム級は、ブリッジウォーター級の改良型として、船体の延長が行われました。機関構成はブリッジウォーター級と同様で、ボイラーにはアドミラルティ式3胴型水管ボイラー、タービンにはパーソンズ式オール・ギヤード・タービンを採用しており、出力も2,000馬力と同等です。これにより、安定した航行性能と信頼性を確保していました。

兵装

兵装面においても、ブリッジウォーター級の構成が踏襲されました。主砲には、45口径10.2cm単装砲（QF 4インチ砲Mk.V）を艦首尾に1基ずつ配置しました。当初、艦首尾の1基ずつがそれぞれ高角砲として運用されました。また、副砲として40口径4.7cm砲（ホッチキス QF 3ポンド砲）が搭載されていましたが、第二次世界大戦中に撤去され、対空兵装を強化する改修が施されました。

第二次世界大戦中の改修では、ネームシップである「ショアハム」は39口径40mm機銃（QF 2ポンド砲Mk.II）と70口径20mm機銃3門を搭載し、その他の艦には70口径20mm機銃6門が搭載されました。これにより、対空防御力が大幅に向上しました。さらに、対潜兵装も強化され、爆雷の搭載数は当初の15発から40発、最終的には90発に増強されました。

特筆すべきは、「フォウェイ」においてヘッジホッグ対潜迫撃砲が搭載された点です。これにより、潜水艦に対する攻撃能力も向上し、大戦中の対潜作戦で重要な役割を担いました。

同型艦

ショアハム級には、以下の同型艦が存在します。

HMS ショアハム (HMS Shoreham)
HMS ビデフォード (HMS Bideford)
HMS デリー (HMS Dundee)
HMS ファルマス (HMS Falmouth)
HMS フリートウッド (HMS Fleetwood)
HMS フォウェイ (HMS Fowey)
HMS ヘイスティングス (HMS Hastings)
HMS ペンザンス (HMS Penzance)
HMS ロチェスター (HMS Rochester)
HMS サンドイッチ (HMS Sandwich)
HMS ウェール (HMS Whale)

参考文献

Ladislav Kosour, [email protected] Shoreham class

外部リンク

Shoreham class pictures
Picture of HMS Fowey
* Personal memories

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