ショーン・ギルバート

アルバート・ショーン・ギルバート・ジュニア（Albert Shawn Gilbert Jr. , 1965年3月12日 - ）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身の元プロ野球選手（内野手）です。

経歴

フレズノ州立大学から1987年のMLBドラフト12巡目でミネソタ・ツインズに入団しました。しかし、なかなかメジャー昇格の機会を得られず、数球団をトレードで渡り歩き、ニューヨーク・メッツ時代の1997年6月3日に念願のメジャーデビューを果たしました。

1998年シーズン途中にセントルイス・カージナルスへ移籍。

1999年7月から8月に開催されたウィニペグパンアメリカン競技大会では、野球アメリカ合衆国代表に選出されています。

2000年シーズン途中、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。

2001年シーズン途中の6月7日、ジェレミー・パウエルと共に大阪近鉄バファローズに入団し、来日しました。当時の近鉄は、前年度にチーム内で唯一3割を超えた遊撃手の武藤孝司が肩の怪我でシーズン絶望となり、代わりの選手がなかなか定着せず、慢性的な遊撃手不足に陥っていました。二遊間の選手は複数在籍していたものの、前田忠節は守備は得意だが打撃に課題があり、阿部真宏はルーキーという状況でした。さらに、球団がクリーンナップの一角として期待した外国人選手のフレッディ・ガルシアが極度の打撃不振に陥り、6月5日に解雇されていました。この状況を打開するため、当時業務提携を締結していたロサンゼルス・ドジャースの副社長であり、近鉄スペシャルアドバイザーであったトミー・ラソーダのコネクションを活用し、当時ドジャース傘下のAAA級ラスベガスでプレーしていたギルバートの獲得に成功しました（同年に近鉄がラソーダのルートで獲得した外国人は、ショーン・バーグマン、ジェレミー・パウエルに続き3人目）。

来日したギルバートはすぐに遊撃のポジションを与えられました。来日初日は代打出場でヒットはなかったものの、翌日には2番・遊撃で先発出場し、第1打席でいきなりホームランを放ちました。来日当初は2番を打つことが多かったものの、7月頃からは主に8番で定着しました。外国人選手としては珍しく、二遊間で堅実な守備を見せ、下位打線では貴重なつなぎ役として活躍しました。

長打力や選球眼も遊撃手として及第点の成績を残しました。日本シリーズ前には頭を短く刈り込み、いわゆる「猛牛マーク」のみを残すというパフォーマンスを披露し、ムードメーカーとしてチームに欠かせない存在となりましたが、同年12月3日に退団となりました。

帰国後、2002年から2003年までピッツバーグ・パイレーツ傘下のAAA級ナッシュビルでプレーし、38歳で現役を引退しました。

詳細情報

年度別打撃成績は以下の通りです。

(年度別打撃成績は省略)

記録

NPB
初出場：2001年6月15日、対オリックス・ブルーウェーブ12回戦（大阪ドーム）、6回裏に前田忠節の代打として出場
初先発出場：2001年6月16日、対オリックス・ブルーウェーブ13回戦（大阪ドーム）、2番・遊撃手として先発出場
初安打・初本塁打・初打点：同上、1回裏に加藤伸一から逆転2ラン

背番号

12 （1997年 - 1998年）
47 （2000年）
44 （2001年）

代表歴

1999年パンアメリカン競技大会野球アメリカ合衆国代表

脚注

(脚注は省略)

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧
北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧#アメリカ合衆国
大阪近鉄バファローズの選手一覧

外部リンク

* (外部リンクは省略)

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