シルクウェイ航空

シルクウェイ航空について

シルクウェイ航空（Silk Way Airlines）は、アゼルバイジャンの首都バクーを拠点とする貨物航空会社です。シルクウェイグループの一員として、2001年に設立されました。同年10月6日に商業飛行を開始して以来、中央アジアをはじめ、欧米など世界各国の政府機関や企業からの輸送依頼に対応し、国際的な物流を支えています。

概要

シルクウェイ航空は、バクーのヘイダル・アリエフ国際空港を拠点としており、同じ空港を拠点とするアゼルバイジャン航空とは協力関係にあります。貨物輸送を専門としていますが、近年では旅客サービスへの参入も計画しており、2017年にはボーイング737 MAXを10機購入することでボーイング社と合意しています。これにより、近い将来には旅客輸送分野へも事業を拡大することが見込まれています。

2021年2月11日には、成田空港とバクーのヘイダル・アリエフ国際空港を結ぶ路線を開設し、日本との関係も深めています。

就航地

シルクウェイ航空は、アジアと欧米を中心に幅広い地域へ路線を展開しています。

現在の路線（2019年時点）

アジア

バクー
アクタウ
アルマトイ
イスタンブール
カーブル
クウェート
テルアビブ
ドバイ
バグダッド
ビシュケク
ダッカ
クアラルンプール
シンガポール
大阪
小松
上海
鄭州
香港
ソウル
成田

欧米

ロンドン
アムステルダム
フランクフルト
ルクセンブルク
リエージュ
ミラノ
ウィーン
ブダペスト
モスクワ
キエフ
トビリシ
シカゴ

休廃止路線

アクトべ
アティラウ
ウルムチ
オラル
バスラ
ボリースピリ
テヘラン
ンジャメナ
ニューヨーク
マーストリヒト

保有機材

2017年時点での保有機材は以下の通りです。

ボーイング747
ボーイング767
イリューシンIl-76
アントノフAn-12

航空事故

シルクウェイ航空は、過去にいくつかの航空事故を経験しています。

2002年11月7日: チャドのンジャメナ発の貨物便がコメに着陸する際、滑走路をオーバーラン。機体は損壊しましたが、乗組員全員が生存しました。
2011年7月6日: バクー発バグラム空軍基地（アフガニスタン）行きの貨物便が、バグラム空軍基地から25km地点の山中に墜落。乗組員9名全員が死亡しました。この事故機はNATOの国際治安支援部隊によって運航されており、タリバンの関与も指摘されました。
2016年5月18日: トルクメニスタンのマル行きの貨物便が、アフガニスタンのドワイヤー飛行場を離陸直後にエンジン不調のため墜落。乗組員9名のうち7名が死亡しました。

関連項目

アゼルバイジャン航空
* ヘイダル・アリエフ国際空港

シルクウェイ航空は、貨物輸送を中心に事業を展開しながら、旅客サービスへの拡大も視野に入れ、成長を続ける航空会社です。今後も、国際的な航空輸送において重要な役割を果たすことが期待されています。

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