ジェイソン・テリー

ジェイソン・ユージーン・テリー：NBAを彩った名シューター

ジェイソン・ユージーン・テリー（Jason Eugene Terry、1977年9月15日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身の元プロバスケットボール選手。ポジションはシューティングガードとポイントガードをこなす事が出来ました。引退後は指導者の道へ進み、現在はNBAGリーグのグランドラピッズ・ゴールドでヘッドコーチを務めています。

プロ入りまでの道のり

幼少期からシアトル・スーパーソニックス（現オクラホマシティ・サンダー）のスター選手、ゲイリー・ペイトンに憧れを抱いていました。高校時代には、2年連続でチームを州チャンピオンに導く原動力となり、その功績を称えられ、背番号31は2007年に永久欠番となりました。

アリゾナ大学に進学した1997年、マイク・ビビー、マイケル・ディッカーソン、マイルズ・サイモンらと共にNCAAトーナメントで優勝。1999年には、パシフィック・テン・カンファレンスの最優秀選手、及びオールアメリカンのファーストチームに選出され、その才能を開花させました。

NBAでの活躍

アトランタ・ホークス時代 (1999-2004)

1999年のNBAドラフトで、アトランタ・ホークスから1巡目全体10位で指名を受け、NBAプレーヤーとしてのキャリアをスタートさせました。ルーキーシーズンから平均19.7得点を記録し、チームトップのスティール、アシスト、フリースロー成功数をマーク。オールルーキー・セカンドチームに選ばれるなど、将来を嘱望される活躍を見せました。

2002年1月15日のダラス・マーベリックス戦では、自己最多となる46得点を記録。2003年のシカゴ・ブルズ戦では初のトリプルダブルを達成するなど、着実に成長を続けました。ホークスには5シーズン在籍しましたが、チームは低迷期にあり、プレーオフ出場は叶いませんでした。

ダラス・マーベリックス時代 (2004-2012)

2004年8月、アントワン・ウォーカー、トニー・デルクとの交換トレードでダラス・マーベリックスへ移籍。スティーブ・ナッシュの移籍後、ポイントガードとしてチームにフィットするまで時間を要しましたが、徐々に攻撃的なスタイルに順応していきました。

2008-09シーズンには、シックスマンとして出場し、平均19.6得点を挙げてシックスマン賞を受賞。ベンチからの得点源として、チームに大きく貢献しました。2011年のNBAファイナルでは、マイアミ・ヒートを相手に勝利し、自身初のNBAチャンピオンに輝きました。

その後

2012年7月18日、ボストン・セルティックスへ3年契約で移籍。その後、ブルックリン・ネッツ、ヒューストン・ロケッツ、ミルウォーキー・バックスと渡り歩き、2018年に現役を引退しました。

プレースタイル

テリーは、高いシュート力、特にスリーポイントシュートを武器とする選手でした。レギュラーシーズン通算2282本のスリーポイントフィールドゴール成功数は、引退当時歴代3位を記録。また、ベンチからの出場でも20得点以上を記録するなど、シックスマンとしての能力も高く評価されていました。

人物

10人兄弟の1人として生まれ、妻との間に4人の娘がいます。ワシントン・ウィザーズに所属していたマーテル・ウェブスターとは従兄弟同士です。アリゾナ大学には単位不足で卒業できずにプロ入りしましたが、その後もオフに大学に通い、19年かけて卒業を果たしました。

ニックネームは"JET"。クラッチタイムでの3Pシュートを決めた時、両腕を翼のように広げ前傾姿勢で走りながらジェット機の真似をするパフォーマンスは、彼の代名詞とも言えるでしょう。また、ホークス時代からハイソックスを愛用していました。

コーチとして

引退後は、指導者としてのキャリアをスタート。NBA Gリーグのチームでヘッドコーチを務め、次世代のバスケットボール選手の育成に力を注いでいます。

ジェイソン・テリーは、その卓越した技術と情熱的なプレースタイルで、多くのファンを魅了しました。NBAでの輝かしい実績と、引退後の指導者としての活躍から、今後もバスケットボール界に貢献していくことが期待されています。

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