ジム・プレスリー

ジェームス・アーサー・プレスリーは、1961年フロリダ州ペンサコーラ出身の元プロ野球選手です。右投右打の三塁手として、1980年代にシアトル・マリナーズを中心に活躍しました。ニックネームは「Hound Dog（ハウンド・ドッグ）」で、その愛嬌のあるキャラクターと豪快なプレースタイルでファンを魅了しました。

1979年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから4巡目指名を受けプロ入り。1984年6月24日にメジャーデビューを果たします。同年後半からは三塁のレギュラーに定着し、70試合に出場して10本塁打を放つなど、その才能の片鱗を見せました。

翌1985年には規定打席に到達し、155試合に出場。打率.275、28本塁打、84打点という好成績を記録し、主力打者としての地位を確立しました。その後も3年連続で20本塁打以上を記録するなど、マリナーズ打線の中軸として活躍しました。

一方で、1985年から1990年まで6年連続で100三振以上を喫するなど、粗さも併せ持っていました。ロブ・ディアーやピート・インカビリアらとともに、アメリカンリーグの三振数ランキング上位の常連でした。しかし、その豪快な打撃スタイルは、ファンを大いに沸かせました。

1986年にはオールスターゲームに選出され、アメリカンリーグの代表として出場。名実ともに球界を代表する選手となりました。

現役引退後は、指導者として第二の人生を歩んでいます。アリゾナ・ダイヤモンドバックス、フロリダ・マーリンズ、ボルチモア・オリオールズで打撃コーチを歴任し、ミゲル・カブレラやクリス・デービスなど、多くの名選手の育成に尽力しました。特にカブレラは、プレスリーの指導を受けてメジャーリーグを代表するスラッガーへと成長を遂げました。

プレスリーは、現役時代はその豪快な打撃でファンを魅了し、引退後は指導者として多くの名選手を育て上げた、まさに球界の功労者と言えるでしょう。

獲得タイトル・表彰・記録

MLBオールスターゲーム選出：1回（1986年）

背番号

17 (1984年 - 1989年、1998年 - 2000年、2009年 - 2010年)
18 (1990年 - 1991年、2007年)
19 (2006年)
40 (2008年)
16 (2011年)
15 (2012年 - 2014年)
00 (2018年)

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