ジャック・フレアティ (野球)

ジャック・フレアティ：MLBを代表する若き右腕

1995年10月15日生まれ、カリフォルニア州バーバンク出身のジャック・フレアティは、メジャーリーグベースボール（MLB）で活躍する投手です。右投げ右打ち。

カージナルス時代：着実な成長とブレイク

2014年、セントルイス・カージナルスからドラフト1巡目で指名されプロ入り。ドラフト前は内野手としても注目されていましたが、投手としてキャリアをスタートさせました。マイナーリーグでは着実に実績を重ね、2017年にはメジャー昇格を果たします。メジャーデビュー戦ではやや苦戦しましたが、その後は先発ローテーションの一角として活躍を始めました。

2018年は、故障した主力投手の穴を埋める形でシーズン開幕からメジャーに帯同。シーズンを通して先発として経験を積み、8勝9敗、防御率3.34という成績を残しました。

真価を発揮したのは2019年です。この年は、前半戦こそ防御率4.64とやや低迷していましたが、オールスター休暇後は驚異的な活躍を見せました。8月には4勝1敗、防御率0.71という圧倒的な成績で「ピッチャー・オブ・ザ・マンス」を受賞。9月も防御率0.82と安定した投球を続け、2度目の同賞を受賞しました。シーズン全体では11勝8敗、防御率2.75、231奪三振と素晴らしい成績を収め、若手投手として注目を集めました。この年の活躍により、ゴールドグラブ賞にもノミネートされ、サイ・ヤング賞投票では4位にランクイン。更にはオールMLBチームのセカンドチームにも選出されるなど、多くの栄誉に輝きました。

2020年には自身初となる開幕投手を務め、2021年も開幕投手を務めました。2021年シーズンは、キャリア初となる負傷者リスト入りもありましたが、15試合の先発で9勝を記録しました。

2022年は、右肩の故障の影響でわずか2勝にとどまりましたが、2023年もカージナルスと契約を結び、シーズンに臨みました。

オリオールズ、タイガース、そしてドジャースへ

2023年8月、シーザー・プリエト、ドリュー・ロム、ザック・ショーウォルターとのトレードでボルチモア・オリオールズに移籍。移籍後初登板となったトロント・ブルージェイズ戦では6回1失点の好投で勝利投手となりました。オフにFAとなり、2023年12月にはデトロイト・タイガースと1年契約を結びました。2024年7月には、タイロン・リアンドロとトレイ・スウィーニーとのトレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。

マックス・シャーザーを彷彿とさせる投球スタイル

フレアティの投球スタイルは、マックス・シャーザーを彷彿とさせる、両コーナーを丁寧に突く投球が持ち味です。正確なコントロールと多彩な変化球を駆使し、打者を翻弄するピッチングが彼の大きな武器となっています。

今後の活躍に期待

若くして多くの経験と実績を積み重ねてきたフレアティ。右肩の故障などもありながらも、持ち前の才能と努力で、MLBトップクラスの投手へと成長を遂げてきました。今後の活躍に目が離せません。

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