ジャバリ・パーカー

ジャバリ・アリ・パーカー：苦難を乗り越え欧州で再起を図る元NBAドラフト2位の才能

ジャバリ・アリ・パーカー（Jabari Ali Parker）は、1995年3月15日、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のプロバスケットボール選手です。ポジションはパワーフォワード。

カレッジでの輝かしい実績

地元シカゴの高校から名門デューク大学に進学。1年生ながらオールアメリカンファーストチーム、USBWAナショナルフレッシュマンオブザイヤーなど数々の賞を受賞し、その才能を早くから開花させました。

NBAでの挑戦と度重なる怪我

2014年のNBAドラフトで全体2位という高評価を受け、ミルウォーキー・バックスに入団。しかし、ルーキーシーズン中に左膝の前十字靭帯を断裂する重傷を負い、シーズンを棒に振ります。その後、復帰を果たすも、2016-17シーズンにも再び左膝の前十字靭帯を断裂。度重なる怪我に苦しめられました。

2018-19シーズンにはシカゴ・ブルズへ移籍しますが、チームに馴染めず、ワシントン・ウィザーズへ放出。その後、アトランタ・ホークス、サクラメント・キングス、ボストン・セルティックスと渡り歩き、NBAでのキャリアは停滞。

ヨーロッパでの再起

2023年8月、ユーロリーグとリーガACBに所属する強豪FCバルセロナ・バスケットへの加入を発表。新たな挑戦の舞台をヨーロッパに求めました。2024年4月にはチームとの契約を2026年まで延長し、欧州でのキャリアを確固たるものにしようとしています。

プレースタイル

バスケットIQが高く、ディフェンス能力にも優れた選手として知られています。オフェンスでは、フィジカルの強さを生かしたドライブやステップバックシュートなど、多彩な攻撃パターンを持っています。一方で、アウトサイドシュートの安定性には課題が残ります。そのポテンシャルの高さから、かつてはカーメロ・アンソニーやポール・ピアースのような選手になれるのではないかと期待されていましたが、度重なる怪我の影響もあり、NBAではその才能を十分に発揮することができませんでした。

エピソード

2014年のNBAドラフトでは、全体1位指名権を持っていたクリーブランド・キャバリアーズのワークアウトに参加しましたが、2位指名権を持っていたバックスでのプレーを望んでいたため、キャブスのワークアウトをわざと"手抜き"したという逸話が残っています。また、ドラフト直前にジョーダン・ブランドと契約を結んだことや、NFLのシカゴ・ベアーズの大ファンであること、父親が元NBA選手であることなど、様々なエピソードがあります。

まとめ

ジャバリ・パーカーは、NBAでの度重なる怪我に苦しみながらも、その才能を諦めず、ヨーロッパリーグで再起を図る稀有な選手です。FCバルセロナでの活躍を通じて、再び輝きを取り戻すことができるのか、今後の彼の挑戦に注目が集まります。

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