ジャレッド・サリンジャー

ジャレッド・サリンジャー：苦難を乗り越えるパワーフォワード

ジャレッド・サリンジャー（Jared Sullinger、1992年3月4日生まれ）は、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバス出身のプロバスケットボール選手です。ポジションは主にパワーフォワードを務めます。

高校・大学時代

サリンジャーは、オハイオ州の高校時代からその才能を発揮し、早くから注目を集める存在でした。ナイキ・フープサミットでは、ハリソン・バーンズと共に共同MVPを受賞。さらに、ジョーダンブランド・クラシックにも出場するなど、輝かしい実績を残しました。

大学は、地元のオハイオ州立大学に進学。2年間プレーし、平均17得点を記録するなど、中心選手として活躍しました。そして、2012年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明し、プロの世界へと足を踏み入れます。

NBAでの挑戦

2012年のNBAドラフトで、サリンジャーはボストン・セルティックスから21位指名を受けました。ルーキーシーズンとなる2012-13シーズンは、ケビン・ガーネットの控えとして出場機会を得ていましたが、2013年1月に背中を痛めてしまい、シーズンを離脱。45試合の出場に終わりました。

翌2013-14シーズンは、ケビン・ガーネットの移籍により出場時間が増加し、74試合に出場。平均13.3得点を記録しました。2014年2月7日のサクラメント・キングス戦では、自己最高の31得点16リバウンドを記録するなど、飛躍の兆しを見せました。

しかし、2014-15シーズンは、2015年1月に左足の疲労骨折が判明し、58試合の出場に留まりました。期待された才能を完全に開花させるには至りませんでした。

2016年7月10日、ボストン・セルティックスはサリンジャーへのクオリファイング・オファーを取り下げ、彼は新たな道を歩むことになります。翌日、トロント・ラプターズと1年契約を締結しますが、シーズン開幕前に右足の手術を受けることになり、復帰は2017年以降にずれ込みました。2017年1月18日のフィラデルフィア・76ers戦でようやく移籍後初出場を果たしましたが、2月にはサージ・イバーカが加入したことで、同月23日にP・J・タッカーとのトレードでフェニックス・サンズへ放出され、その翌日には解雇されてしまいました。

CBAでの再起

NBAでの苦難を乗り越え、サリンジャーは2017年9月11日、CBA（中国プロバスケットボールリーグ）の深圳新世紀烈豹籃球倶楽部（東莞レオパーズ）と契約。新たな舞台で再起を目指すことになりました。

プレースタイル

サリンジャーは、公称206cmとインサイドプレーヤーとしては小柄ながら、その体格と頭脳的なプレーで、体格差を補ってきました。かつてセルティックスに在籍していたグレン・デイビスによく似たスタイルで、体を張ったプレーを展開します。彼の持ち味は、サイズ不足を補う巧みなポジショニングと、当たり負けしないフィジカルの強さにあると言えるでしょう。

結論

ジャレッド・サリンジャーは、高校時代から注目を集め、NBA入りを果たしたものの、怪我に苦しんだ選手でした。しかし、彼は常に前向きに挑戦を続け、新たな舞台で再起を目指しています。彼の今後の活躍に期待しましょう。

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