ジョニー・ロンドス

ジョニー・ロンドスのプロレスキャリア

ジョニー・ロンドス（本名：チャールズ・ヴェルハースト）は、1939年生まれのベルギー出身の元プロレスラーです。彼は主にヨーロッパ各国を舞台に活躍し、アマチュアレスリングからプロの世界へと進出しました。特に、日本のプロレスシーンでも多くのファンに親しまれています。

来歴と活躍

ジョニーは、アマチュアレスリングを経てプロレスの世界に足を踏み入れ、本名のチャールズ・ヴェルハーストとしてイギリスやドイツなどで活動し始めました。1970年および1971年には、ドイツで開催されたハノーバー・トーナメントに参加し、名だたるレスラーたちとの対戦を果たしました。

1972年になってからは、チャールズ・ベレッツの名義で日本に初上陸。彼は同年に新日本プロレスにジョニー・ロンドスというリングネームで参戦します。この名前は、師匠のカール・ゴッチが彼のために考えたもので、戦前の伝説的プロレスラー、ジム・ロンドスに由来しています。1974年の再来日では、エンターテイメント性の高いタッグマッチでアンドレ・ザ・ジャイアントとの共闘も実現しました。

さらに1978年には、アントニオ猪木がヨーロッパツアーを行う中で、ベルギーのリエージュで猪木とのシングルマッチを実現。彼の素晴らしいテクニックに対し、ベテランレスラーも高い評価を与えています。この試合は、ロンドスにとって特別な意味を持っていました。プロレス界での出会いを通じて、後輩レスラーたちとの絆を育んだのです。

1979年には弟子のミレ・ツルノに同行して再び日本に登場し、セコンドとして後楽園ホールに立ちました。このように、日本のプロレス界との深い関わりを持ちながら、1980年代には新日本部分門での興行に参加し、特に初代タイガーマスクとの対戦で注目を浴びました。

その後、ヨーロッパでは主にドイツとオーストリアで活動を続け、キャッチ・レスリング・アソシエーション（CWA）でビッグマッチをこなしました。ここでも、彼はレスラーとしてだけでなく、選手のトレーナーとしても貢献し続けました。1985年には第1次UWFで来日し、その後のキャリアの大半を欧州で過ごしました。1988年には、海外で修行中の船木優治をトレーニングするなど、若手の指導にも力を注いでいました。

得意技と指導者

ロンドスは主にスープレックス、サブミッションホールド、ヨーロピアン・アッパー・カットを得意とし、その圧倒的なテクニックに多くのファンとレスラーたちが魅了されました。また、彼はローラン・ボックやミレ・ツルノ、ボビー・ガエタノ、船木誠勝などの選手たちに影響を与え、その指導力を発揮してきました。

2010年代に入ると、彼の影響力は後進へと受け継がれ、プロレス界において未だに忘れられない存在となっています。ジョニー・ロンドスは、プロレスの歴史において重要な役割を果たし、多くのファンに愛され続ける選手の一人です。彼のキャリアは、今もなお多くの人々に語り継がれています。

もう一度検索