ジョン・ウッドハウス (初代ウッドハウス男爵)

初代ウッドハウス男爵ジョン・ウッドハウス

初代ウッドハウス男爵ジョン・ウッドハウス（John Wodehouse, 1st Baron Wodehouse、1741年4月4日 – 1834年5月29日）は、イギリスの政治家、貴族として知られています。1784年から1797年まで庶民院議員を務め、その政治手腕を発揮しました。

生涯

1741年4月4日、第5代準男爵サー・アーミン・ウッドハウスと妻レティシア（旧姓ベーコン）の次男として生まれました。彼はウェストミンスター・スクールで教育を受けた後、オックスフォード大学クライスト・チャーチに進学し、学問を修めました。また、グランドツアーに参加し、見識を広げました。

1777年に父が亡くなると、準男爵位を継承しました。彼は建築家ランスロット・ブラウンを呼び戻し、邸宅キンバリー・ホールの改築について助言を求め、邸宅の増築を進めました。

政治家として

1784年のイギリス総選挙では、当初チャールズ・タウンゼンドの支持を受け、グレート・ヤーマス選挙区での立候補を表明しました。しかし、選挙戦の情勢が変化し、小ピット支持を表明してノーフォーク選挙区から立候補することになりました。フォックス＝ノース連立内閣への反対が強かったノーフォークにおいて、彼は当選を果たしました。

議会では小ピット派として行動し、1788年の摂政法危機では小ピットを支持しました。また、1791年にはスコットランドにおける審査法廃止に反対しました。

1796年の総選挙直前には、小ピットから叙爵の内諾を得ました。選挙では対立候補と協力せず中立を保ち、無投票で再選を果たしました。そして、1797年10月26日にはグレートブリテン貴族であるウッドハウス男爵に叙されました。

彼は自身の議席がホイッグ党に奪われることを恐れ、叙爵前に妻に男爵位を与えることを打診しましたが、実現しませんでした。また、弟の子孫への爵位継承権付与も失敗に終わりました。

議員退任後、1802年と1806年の総選挙では長男ジョンが出馬しましたが、いずれも落選しました。彼自身の議員としての演説記録は、1791年の穀物法に関するものが唯一でした。

1834年5月29日に死去し、長男ジョンが爵位を継承しました。彼の訃報記事では、敵を作らず、他人を傷つけることなく、常に優しく寛大であったと評されました。

家族

1769年3月30日、ソフィア・バークリーと結婚し、4男3女をもうけました。

ソフィア（生涯未婚）
ジョン（第2代ウッドハウス男爵）
フィリップ（海軍軍人）
レティシア（準男爵夫人）
アーミン（聖職者）
ウィリアム（聖職者）
フランシス（夭折）

ジョン・ウッドハウスは、政治家として、また家族を大切にする人物として、その生涯を全うしました。

外部リンク

ジョン・ウッドハウス - ナショナル・ポートレート・ギャラリー
* ジョン・ウッドハウスの関連資料一覧 - イギリス国立公文書館

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