ジョン・ハミルトン＝ゴードン (初代アバディーン＝テメイア侯爵)

初代アバディーン＝テメイア侯爵 ジョン・ハミルトン＝ゴードン

ジョン・ハミルトン＝ゴードン（1847年8月3日 – 1934年3月7日）は、初代アバディーン＝テメイア侯爵として知られるイギリスの政治家、貴族です。彼は、1893年から1898年、そして1905年から1915年の二度にわたりカナダ総督を務めました。

生い立ちと爵位継承

1847年、第5代アバディーン伯爵ジョージ・ハミルトン＝ゴードンの三男として生まれました。兄のジョージが第6代アバディーン伯爵を継承しています。1870年、兄の死去に伴い、第7代アバディーン伯爵を含む5つの爵位を継承し、貴族院議員に列しました。

学歴と初期のキャリア

オックスフォード大学ユニバーシティ・カレッジで学び、1871年にバチェラー・オブ・アーツ、1875年にマスター・オブ・アーツの学位を取得しました。1880年にはアバディーンシャー統監に就任。1881年から1885年までスコットランド教会総会への勅使を務め、1886年には短期間アイルランド総督を務めました。

カナダ総督として

1893年9月、カナダ総督に就任。カナダ全国を広く旅行し、先住民との交流も積極的に行いました。総督官邸リドー・ホールでは演劇公演を観劇し、1893年にはリドー・ホールにチャペルを建設しました。ヴィクトリア女王のダイヤモンドジュビリーの際には、カナダで様々な催し物を実施。カナダ海軍の艦隊視察も頻繁に行い、海外自治領との貿易・連携強化に尽力しました。1898年11月、第4代ミントー伯爵に後を託して退任しました。

その後

1905年から1915年まで再びアイルランド総督を務めました。1916年1月4日には、アバディーン＝テメイア侯爵とハッドー伯爵に叙せられました。

1934年3月7日に死去。

栄典

彼は生涯にわたり、数多くの爵位と勲章を授与されました。

爵位・準男爵位

第7代アバディーン伯爵
第7代フォーマーティン子爵
第4代アバディーンのゴードン子爵
第7代ハッド卿
第9代ゴードン準男爵
初代アバディーン＝テメイア侯爵
初代ハッドー伯爵

勲章

聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・グランド・クロス(GCMG)
シッスル勲章勲爵士(KT)
ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・グランド・クロス(GCVO)

家族

初代トウィードマス男爵ダドリー・マージョリーバンクスの娘イザベルと結婚し、5人の子供をもうけました。

第2代アバディーン＝テメイア侯爵ジョージ・ゴードン
マージョリー・アデリン・ゴードン嬢（初代ペントランド男爵ジョン・シンクレアーと結婚）
ドロシー・メアリー・ゴードン嬢（夭折）
第3代アバディーン＝テメイア侯爵ダドリー・ゴードン
* アーチボルド・イアン・ゴードン卿

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