ジョン・フーバー

ジョン・フーバー (ブロディ・リー) のプロレス人生

ジョン・フーバー（Jon Huber）、1979年12月16日生まれ、2020年12月26日に逝去した彼は、アメリカのプロレス界に名を刻むレスラーです。彼はニューヨーク州ロチェスターで生まれ育ち、プロレスラーとしてのキャリアをスタートさせました。初期には、インディー団体であるChikaraやJAPW（Jersey All Pro Wrestling）で活躍し、個性的なスタイルとキャラクターで多くのファンを引きつけました。

インディー団体での活動

フーバーは地元のリングでカービィ・マルコスとリック・マトリックスのもとでトレーニングを受けたり、トニー・ママルークのもとで技術を磨いたりしました。2001年にNWAアップステートで「ブロディ・リー」としてプロレスデビューを果たし、その後は様々なインディー団体で活動します。特に、2007年3月に参加したChikaraでは、彼の名前が広まりました。彼は「ビッグ・リッグ」という荒くれ者のキャラクターを演じ、クラウディオ・カスタニョーリとの抗争や「ラフネックス」とのユニットを結成し、ストーリーラインを盛り上げました。

さらに、JAPWではヘビー級王座、ニュージャージーステート王座、タッグチーム王座を獲得し、名実ともにトップレスラーの一人となります。2010年にはDRAGON GATE USAに参戦し、日本でもその名を知られる存在となりました。

WWEでの成功

フーバーは2012年にWWEと契約し、「ルーク・ハーパー」としての活動が始まります。FCW（Florida Championship Wrestling）やNXTでのデビュー後、彼はブレイ・ワイアットのリーダーシップのもと、ワイアット・ファミリーの一員として注目を集めました。初代NXTタッグ王座トーナメントに出場し、その過程で数々の名試合を繰り広げましたが、特にワイアット・ファミリーとしての対立や共闘が印象的でした。

2014年にはIC王座を獲得し、その後もタッグチームとしての成功を収めました。彼のキャリアの中で、WWEスマックダウンでのタッグ王座や、RAWでの数々のタイトルを手にしました。

AEWでの新たな挑戦

プロレス界における活躍が続く中、フーバーは2019年にWWEを退団し、2020年にはAEW（All Elite Wrestling）に移籍します。ここで彼は「ブロディ・リー」として新たなスタートを切り、ダークオーダーのリーダーとして登場します。AEWではジョン・モクスリーに挑戦し、その後コーディ・ローデスとの抗争を展開、TNT王座を手にしました。

悲劇的な最期

しかし、フーバーのキャリアは2020年に悲劇的な幕を下ろすこととなります。肺の疾患により、フロリダ州ジャクソンビルで亡くなるという衝撃のニュースが報じられました。彼の死は多くのファンや同業者に深い悲しみをもたらし、AEWは追悼興行を開き、彼の功績を称えました。

愛されるレスラーとして

ブロディ・リーのリングネームは、特に彼が演じたキャラクターやそのレスリングスタイルと共に、多くのファンの心に刻まれています。彼の技の中には「ディスカス・クローズライン」や「ブロディ・ボム」といったフィニッシャーがあり、戦う姿勢は理想的なプロレスラーとして多大な評価を受けていました。彼の息子もリングに登場し、父の精神を受け継いでいます。

ジョン・フーバーは短い人生の中で数々の栄光と影響を与え、多くの人に愛され続ける存在です。将来的にも彼の名はプロレス史に永遠に残ることでしょう。

もう一度検索