ジョン・P・グレイ (高速輸送艦)

ジョン・P・グレイ (USS John P. Gray, DE-673/APD-74)

ジョン・P・グレイは、アメリカ海軍のチャールズ・ローレンス級高速輸送艦の一隻であり、第二次世界大戦中に活躍しました。その艦名は、名誉あるジョン・P・グレイ中尉に由来します。

艦歴

ジョン・P・グレイは、当初バックレイ級護衛駆逐艦の一隻として、1943年12月18日にペンシルベニア州ピッツバーグのドラボ社で起工されました。1944年3月18日には、グレイ中尉の母親であるロイ・C・グレイ夫人によって命名、進水しました。艤装はテキサス州オレンジのコンソリデーテッド・スチール社で行われました。

1944年6月27日、ジョン・P・グレイはチャールズ・ローレンス級高速輸送艦として艦種変更され、APD-74の艦番号を与えられました。1945年3月15日、W・E・シムズ少佐の指揮下で就役しました。

第二次世界大戦

就役後、ジョン・P・グレイは1945年4月から5月にかけてグアンタナモ湾で整調巡航を実施しました。同年6月1日にはコネチカット州ニューロンドンに到着し、グアンタナモ湾へ向かうイタリア潜水艦リス・マメーリの護衛任務に従事しました。その後、パナマ運河地帯を経由してカリフォルニア州サンディエゴへ向かい、6月19日に到着しました。6月21日には真珠湾に向けて出航し、7月にはマウイ島で水中破壊チームの訓練支援を行いました。8月にはカリフォルニアへ帰還し、水中破壊チームを乗艦させ、ハワイに寄港した後、8月30日にエニウェトク環礁に到着しました。この時、第二次世界大戦は日本の降伏により終結していました。

戦後

終戦後、ジョン・P・グレイは1945年9月8日に韓国の仁川に到着し、占領任務に就きました。9月14日に仁川を出航し、グアム島およびエニウェトク環礁を経由して真珠湾へ向かいました。その後、戦争の終結に伴い、何千人もの兵士を本国へ帰還させる「マジック・カーペット作戦」に参加しました。ジョン・P・グレイはハワイとサンディエゴ間を2度往復し、11月30日にサンディエゴを出航、バージニア州ノーフォークへ向かいました。12月13日にはハンプトン・ローズに到着し、その後フロリダ州グリーンケーヴスプリングスへ移動、1946年1月25日に到着しました。

ジョン・P・グレイは1946年4月29日にグリーンケーヴスプリングスで退役し、オレンジの大西洋予備役艦隊テキサス・グループで保管されました。その後サンフランシスコへ移動され、不活性状態のまま21年間保管されました。1967年3月1日に除籍され、1968年9月3日にスクラップとして売却されました。

外部リンク

histry.navy.mil - ウェイバックマシン（2004年2月24日アーカイブ分）
NavSource Online: Amphibious Photo Archive USS John P. Gray (APD-74)

この記事には、アメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章が含まれています。

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