スコット・スミス (格闘家)

スコット・スミス

スコット・スミス（Scott Smith）は、1979年5月21日生まれのアメリカ合衆国出身の男性総合格闘家です。ネバダ州リノ出身で、キャピタル・シティ・ファイティング・アライアンスに所属しており、元WEC（世界エクストリーム・ケージファイティング）ライトヘビー級王者として知られています。彼は「ハンズ・オブ・スティール」（鋼鉄の拳）という異名を持ち、強靭な打撃力と逆境からの逆転劇で多くのファンを魅了しました。

来歴

スコットは2001年6月15日にプロ総合格闘技の舞台に立ち、以来数々の激闘を繰り広げてきました。2005年10月のWEC 17では、ライトヘビー級王座を決定するトーナメントに初参戦し、ティム・マッケンジーとテイト・フレッチャーに連勝して王座を獲得しました。その約3ヶ月後の2006年1月13日、WEC 18でジャスティン・レヴェンスとタイトルマッチを行い、TKO勝ちを収めて王座防衛に成功しました。しかし、その後のUFCデビュー戦である4月15日のUFC 59では、デビッド・テレルにチョークスリーパーで敗れ、厳しい洗礼を受けました。

スコットはリアリティ番組「The Ultimate Fighter」のシーズン4にも出演しましたが、1回戦でトラヴィス・ルターに敗北し、シーズンの最後まで残ることは難しかったです。この参加に伴い、WECの王座も返上することとなりました。しかし、同年11月11日のフィナーレでは、ピート・セルとの対戦で逆境から逆転KO勝ちを収め、ファンの目を引きました。

UFCとその後

2007年に復帰し、スコットはUFC 67でパトリック・コーテと対戦しましたが、判定負けを喫しました。その後のUFC 72でもエド・ハーマンに敗れ、これによりUFCとの契約が終了しました。

その後、2008年2月にEliteXCに参戦し、カイル・ノークとの対戦でKO勝ちを収めました。しかし、同年5月31日のロビー・ローラー戦では、サミングによる無効試合となり、再戦ではTKO負けを喫しました。最終的にはStrikeforceに移籍し、そこで彼のキャリアは新たな展開を見せます。

2008年11月にStrikeforceにデビューし、テリー・マーティンとの試合ではわずか24秒でKO勝ちを収め、衝撃的なスタートを決めました。2009年4月のベンジー・ラダックとの対戦では、劣勢から逆転する試合を演じました。同年12月、無敗のカン・リーとの対戦では、序盤の劣勢を覆してKO勝ちを収め、リーにとってプロ初の敗北を味合わせました。

終焉と戦績

スコットは2010年、カン・リーと再戦しましたが、KO負けを喫しました。また、ウェルター級に転向した初戦でポール・デイリーに失神KO負けを喫するなど、厳しい試合が続きました。彼の戦績は、アマチュアとプロ合わせて数々の戦歴を残しています。

獲得タイトル

• - Gladiator Challenge ヘビー級王座（2003年）
• - 第3代 WEC 世界ライトヘビー級王座（2005年）
• - Gladiator Challenge ミドル級王座（2007年）

スコット・スミスの活動は、喧嘩の激しさだけではなく、彼自身の持つ精神力や競技への情熱をも証明しています。

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