スズキ・エブリイランディ

スズキ エブリイ ランディ（EVERY Landy）とは

スズキ エブリイ ランディは、1999年（平成11年）から2005年（平成17年）までスズキが製造・販売していたミニバン型の乗用車です。当初は「エブリイ+（プラス）」という名称で販売されていましたが、2001年（平成14年）のマイナーチェンジを機に「エブリイランディ」へと改名されました。

概要

エブリイ ランディは、スズキの軽ワゴンであるエブリイをベースに開発されました。衝突安全基準に対応するため、フロント部分を延長し、1300ccエンジンを搭載。さらに、3列シートを追加することで、7人乗り（2-2-3配列）の小型車として生まれ変わりました。ベースとなったエブリイはマツダにスクラムとしてOEM供給されていましたが、エブリイランディの姉妹車はマツダには設定されませんでした。

また、このモデルはインド市場において「イーコ（EECO）」という名称で、2010年から現地生産・販売されています。ただし、インド仕様はボディサイズや搭載エンジン（1200cc）などが異なっています。

歴史

1999年（平成11年）

6月17日：エブリイ+（プラス）として発表・発売。
12月3日：特別仕様車「リミテッド」を発表。テレビ付きカセットステレオ、大型乗降グリップ、大型サイドステップなどを装備し、利便性と質感を向上。

2000年（平成12年）

5月17日：一部改良。フロントフォグランプとリアコンビネーションランプにマルチリフレクター式を採用。リアドアスライドレールなどにメッキ加飾を施し、質感を向上。3列目シートの形状変更とヘッドレスト装着。
11月15日：特別仕様車「リミテッド II」を発表。専用メッキグリル、特別ボディカラー、CD・MD付きカセットステレオ、ツインエアコンなどを装備し、快適性を向上。

2001年（平成13年）

5月24日：マイナーチェンジを実施し、車名を「エブリイランディ」に改名。ミニバンクラス初のインパネシフトを採用し、室内空間の使いやすさを向上。電動オートステップや折り畳み式テーブルなどの快適装備を充実。また、新デザインのフロントメッキグリルや大型バンパー、サイドアンダースポイラーなどを採用し、外観の質感を高めた。国土交通省の低排出ガス車認定制度において「優－低排出ガス」認定を取得。

2005年（平成17年）

7月：生産を終了し、在庫対応のみの販売となる。
8月：エブリイのモデルチェンジに伴い、販売を終了。

特徴

エブリイ ランディは、軽自動車をベースとしながらも、7人乗りの乗用車として開発された点が特徴です。これにより、ファミリー層を中心に、多人数での移動ニーズに応えました。また、マイナーチェンジでインパネシフトを採用し、より広い室内空間と使いやすさを実現しました。

関連項目

スズキ・エブリイ：ベース車両
マツダ・スクラム：エブリイのOEM供給車
スズキ・ランディ：後継車種。日産セレナ、トヨタノアのOEM
スズキ・APV：海外向けMPV
ダイハツ・アトレー7 / トヨタ・スパーキー：競合車種
三菱・タウンボックスワイド：競合車種
スズキ・イーコ：インド市場向けモデル

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