スタジオジブリの歌

ジブリ作品を彩る名曲の数々：スタジオジブリの歌

2008年11月26日、徳間ジャパンコミュニケーションズより発売された『スタジオジブリの歌』は、数々のスタジオジブリ作品を彩ってきた主題歌を網羅した、まさにジブリ音楽ファン必携のアルバムです。1998年発売の『STUDIO GHIBLI SONGS』に収録された楽曲に加え、その後公開された作品からの楽曲も追加収録されており、ジブリ作品の世界観を音楽を通して余すことなく堪能できます。ただし、『天空の城ラピュタ』のイメージソングである『もしも空を飛べたら』は、残念ながらこのアルバムには収録されていません。

楽曲の版権元はさまざまで、『テルーの唄』以降の楽曲はヤマハミュージックコミュニケーションズ、『やさしさに包まれたなら』などの荒井由実の楽曲、『上を向いて歩こう』はEMIミュージック・ジャパン（増補盤ではユニバーサルミュージック）からの楽曲提供となっています。

アルバムには全44ページにも及ぶブックレットが封入されており、初回盤にはクリアケース入りの特殊デジパック仕様、ピクチャーレーベルと、コレクター心をくすぐる豪華仕様となっています。また、同時発売されたオルゴールアレンジ版『スタジオジブリの歌 オルゴール』も人気を博しました。

さらに、2015年11月25日には高音質HQCDによる『スタジオジブリの歌 -増補盤-』と『スタジオジブリの歌 オルゴール -増補版-』が発売され、よりクリアなサウンドでジブリ音楽を楽しむことができるようになりました。CDだけでなく、2010年4月14日からは主要音楽配信サイトでの配信も開始され、『スタジオジブリの歌 -増補盤-』は2015年11月25日よりハイレゾ配信もスタートしています。

アニメアルバム史に残るロングヒット

『スタジオジブリの歌』は、オリコンチャートにおいて通算177週という驚異的なランクイン記録を達成し、アニメアルバムにおける歴代最長のロングヒット記録を樹立しました。後発の『スタジオジブリの歌 -増補盤-』も79週ランクインと、その人気は衰えることを知りません。日本レコード協会による2010年7月度のゴールドディスク認定では、プラチナディスクを獲得しており、その高い人気と社会的な影響力を示しています。

収録楽曲：ジブリの世界観が凝縮された珠玉の選曲

『スタジオジブリの歌』と『スタジオジブリの歌 オルゴール』の収録曲は共通です。数々の名曲が収録されており、それぞれの作品の世界観を鮮やかに蘇らせてくれます。以下に、主な収録楽曲を一部紹介します。

Disc 1

風の谷のナウシカ（安田成美）
君をのせて（井上あずみ）
さんぽ（井上あずみ）
となりのトトロ（井上あずみ）
はにゅうの宿（アメリータ・ガリ＝クルチ）
ルージュの伝言（荒井由実）
やさしさに包まれたなら（荒井由実）
愛は花、君はその種子（都はるみ）
さくらんぼの実る頃（加藤登紀子）
時には昔の話を（加藤登紀子）
海になれたら（坂本洋子）
アジアのこの街で（上々颱風）
いつでも誰かが（上々颱風）

Disc 2

カントリー・ロード（本名陽子）
On Your Mark（CHAGE and ASKA）
もののけ姫（米良美一）
ケ・セラ・セラ（山田家の人々ほか）
ひとりぼっちはやめた（矢野顕子）
いつも何度でも（木村弓）
風になる（つじあやの）
No Woman, No Cry（Tina）
世界の約束（倍賞千恵子）
テルーの唄（手嶌葵）
時の歌（手嶌葵）
海のおかあさん（林正子）
崖の上のポニョ（藤岡藤巻と大橋のぞみ）

増補盤では、さらに多くの楽曲が追加収録されており、『借りぐらしのアリエッティ』、『コクリコ坂から』、『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』、『思い出のマーニー』からの楽曲などが加わっています。これらの楽曲も、それぞれの作品の雰囲気を絶妙に表現した名曲揃いです。

まとめ：ジブリ音楽の魅力を堪能できる決定版アルバム

『スタジオジブリの歌』は、ジブリ作品を愛するすべての人にとって、必聴、そして必携のアルバムと言えるでしょう。高音質で収録された名曲の数々は、何度聴いても新鮮な感動を与えてくれます。CD、デジタル配信など、様々な形態で楽しむことができるのも魅力の一つです。ジブリ音楽の世界に浸りたい方は、ぜひ一度聴いてみてください。

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