スダルモノ

スダルモノ：インドネシアの政治家、軍人

スダルモノ（Soedharmono、1927年3月12日 - 2006年1月25日）は、インドネシアの政治家、軍人であり、第5代副大統領、ゴルカル第4代党首を務めた。

生い立ちと独立戦争

1927年3月12日にオランダ領東インド（現在のインドネシア）のグリッセで生まれた。中学校卒業後、インドネシア独立宣言を受けて独立戦争に参加するため進学を断念。ロンゴラウェ師団の司令官として独立のために戦った。

軍人としてのキャリア

1949年にオランダがインドネシアから撤退した後、中等教育を修了。インドネシア士官学校に進み、卒業後は陸軍弁護士として勤務。その後も陸軍に在籍し、インドネシアとマレーシアの対立や最高作戦司令部などで要職を歴任した。

スハルト政権下での活躍

スカルノ失脚後、スハルトの台頭とともに、スダルモノは内閣官房長官や経済安定評議会議長に任命され、軍を離れた。1970年には国務長官に昇格し、スハルトを補佐する重要な役割を担った。1983年には、スハルトの支持を得てゴルカルの党首に選出された。

副大統領就任とその後

1988年、国民協議会総会で副大統領に選出され、積極的な政治活動を展開した。しかし、軍部はスダルモノの副大統領就任に不快感を示し、1993年には軍が推すトリ・ストリスノが副大統領に指名される事態となった。スハルトはこれを不服としたものの、軍との対立を避け、トリを副大統領として受け入れた。

副大統領退任後、スダルモノは自伝を2冊出版。1998年5月、スハルト失脚の前夜には、元副大統領らとともにスハルトの邸宅を訪れ、今後の選択肢について話し合った。

2006年1月25日、メトロポリタン医療センター病院で治療中に死去。ジャカルタのカリバタ英雄墓地に埋葬された。

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