ステフォン・マーブリー

ステフォン・マーブリー：毀誉褒貶の激しいキャリアを送ったスター選手

ステフォン・ゼイビア・マーブリー（Stephon Xavier Marbury, 1977年2月20日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリン区出身の元プロバスケットボール選手であり、現在はCBAの北京ロイヤルファイターズでヘッドコーチを務めています。ポイントガードを主なポジションとし、NBAとCBA（中国プロバスケットボールリーグ）で活躍しました。愛称は「Starbury（スターブリー）」で、同じく元NBA選手のセバスチャン・テルフェアは従弟にあたります。

NBAでのキャリア

ジョージア工科大学から1996年のNBAドラフトにアーリーエントリーし、ミルウォーキー・バックスから全体4位で指名された後、ミネソタ・ティンバーウルブズへトレードされました。ルーキーシーズンから1試合平均15.8得点、7.8アシストと活躍し、NBAオールルーキーファーストチームに選出。しかし、チームメイトのケビン・ガーネットの高額契約に不満を持ち、ニュージャージー・ネッツへ移籍。

ネッツでは、1試合平均23.4得点を記録するなど得点能力を発揮しましたが、チームをプレーオフに導くことはできず、フェニックス・サンズへ放出。サンズでも個人成績は優秀でしたが、チームは2003年にプレイオフに進出したのみで、ニューヨーク・ニックスへ移籍しました。

ニックスでは、ラリー・ブラウンHCとの衝突やチームの空中分解などもあり、低迷。マイク・ダントーニHC就任後は構想外となり、ボストン・セルティックスへ移籍しますが、NBAでのキャリアを終えます。

CBAでのキャリア

2010年、CBAの山西ドラゴンズに入団し、その後北京ダックスへ移籍。北京ダックスでは2014年と2015年にCBA優勝を経験し、CBAで成功を収めました。2018年に現役引退を表明し、2019年からは北京ロイヤルファイターズのヘッドコーチに就任しています。

評価と批判

マーブリーは、NBAで2回のオールスター出場を果たすなど、個人としては優秀な成績を残しましたが、チームを勝利に導くことができなかったという評価があります。ディフェンスをしない、自分でシュートを打ちたがりすぎる、チームプレーができないなどの批判もありました。

しかし、ハリケーン・カトリーナの被害者への寄付や、低価格のシューズ「Starbury One」をプロデュースするなど、慈善活動にも熱心でした。チームメイトの怪我に涙するなど、人間味あふれる一面も持ち合わせていました。

プレースタイル

高い得点能力とアシスト能力を兼ね備えたポイントガードでした。特に、ドライブからの得点や、アウトサイドシュートを得意としていました。また、パスセンスも高く、チームメイトを生かすプレーも得意としていました。

引退後

引退後は、CBAの北京ロイヤルファイターズのヘッドコーチに就任し、指導者としてのキャリアをスタートさせました。選手時代に培った経験を生かし、チームを勝利に導くことを目指しています。

個人記録・受賞歴

NBAオールスター：2回 (2001, 2003)
オールNBAサードチーム：2回 (2000, 2003)
NBAオールルーキー・ファーストチーム (1997)
CBAチャンピオン：3回 (2012, 2014, 2015)
* CBAファイナルMVP (2015)

まとめ

ステフォン・マーブリーは、NBAとCBAで活躍したポイントガードです。高い得点力とアシスト能力を持つ一方で、チームを勝利に導くことができなかったという評価もあります。しかし、慈善活動にも熱心で、人間味あふれる一面も持ち合わせていました。毀誉褒貶の激しいキャリアを送ったスター選手と言えるでしょう。

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