ストラッサー起一とは？意味をやさしく解説

ストラッサー起一：挑戦を続ける格闘家の軌跡

ストラッサー起一（本名：國本起一）は、1981年 5月1日生まれ、大阪府大阪市西成区出身の総合格闘家です。総合格闘技道場コブラ会に所属し、元HEATウェルター級王者という輝かしい実績を持っています。

格闘技との出会い

幼少期から様々なスポーツに親しんだストラッサーは、プロスケーターとしてのキャリアも持っていました。24歳で格闘技の世界に足を踏み入れ、ブラジリアン柔術、レスリング、キックボクシングなど、多岐にわたる格闘技を習得しました。総合格闘技道場コブラ会で本格的に総合格闘技に取り組み始めました。

アメリカでの修行とリングネームの変更

2007年にはアメリカ合衆国ウィスコンシン州のフリースタイルアカデミーでトレーニングを行い、帰国後の試合からリングネームを「ストラッサー起一」に変更しました。これは、同アカデミーの代表であるデイブ・ストラッサーに敬意を表したもので、所属も「総合格闘技道場コブラ会＆フリースタイルアカデミー」となりました。

パンクラスでの挑戦

2008年、パンクラスのウェルター級王座次期挑戦者決定トーナメントに出場。1回戦では岩見谷智義と対戦し、判定ドローとなるもマスト判定で敗退しました。2010年には拠点を大阪から東京に移し、フリーランスとして活動を開始。パンクラスでの試合では、梁正基と判定ドローとなりました。2012年には、ウェルター級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチで当時の王者、佐藤豪則に挑むも、判定負けで王座獲得はなりませんでした。

HEATウェルター級王座獲得

2012年11月、HEAT 25のウェルター級王座決定戦でイ・ギュミョンを肩固めで破り、念願の王座を獲得しました。さらに、翌年のHEAT 26では、石川史俊を相手に肩固めで一本勝ちを収め、王座防衛にも成功しました。

UFCへの参戦

2014年1月、UFC初参戦を果たし、ルイス・ドゥトラとの対戦では、相手の反則により失格勝ちとなりました。同年6月には、UFC 174でダニエル・サラフィアンに1ラウンド一本勝ちを収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。しかし、2015年9月に前十字靭帯と半月板を損傷する大怪我を負い、手術を余儀なくされました。これにより、2年4ヶ月もの間、試合から遠ざかることになりました。

RIZINでの活躍

2017年12月、RIZINに初参戦し、北岡悟との75kg契約試合で判定勝利を収めました。2018年には、RIZIN.12で住村竜市朗に1ラウンド一本勝ち。2019年にはBellatorにも参戦し、エド・ルースと対戦しましたが、TKO負けを喫しました。2022年には、RIZIN.34で阿部大治に判定負け、2023年には、RIZIN.41で中村K太郎にTKO負けを喫しました。

RIZIN LANDMARK 9での出来事

2024年3月には、RIZIN LANDMARK 9でイゴール・タナベとの対戦が予定されていましたが、イゴールが計量オーバーしたため試合は中止となりました。ストラッサーは、試合当日リング上でイゴールを叱咤激励するとともに、超RIZIN.3への参戦をアピールしました。

戦績と獲得タイトル

ストラッサー起一は、総合格闘技において、数々の激闘を繰り広げてきました。その戦績は、彼の挑戦の歴史を物語っています。

第5代HEAT総合ルールウェルター級王座（2012年）
UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト（1回）

ストラッサー起一