スパイツタウン

スパイツタウン：伝説の短距離馬とその血脈

2004年のブリーダーズカップ・スプリント優勝馬として知られるスパイツタウンは、アメリカ合衆国を代表する競走馬、そして種牡馬でした。その輝かしい競走馬としてのキャリアと、種牡馬として数々の名馬を輩出した功績は、競馬史に大きな足跡を残しています。

競走馬時代：類まれなスピードと強さ

スパイツタウンは、名種牡馬ゴーンウェストとカナダ2歳牝馬チャンピオンのシルケンキャットを両親にもつ、恵まれた血統を受け継いでいました。幼駒時代からその才能は高く評価され、2000年のキーンランド・セールでは200万ドルという高額で取引されました。

デビューから早くも才能の片鱗を見せ、2戦目で初勝利を収めます。しかしその後、骨折による長期休養を余儀なくされ、本格的な活躍は6歳時まで待つこととなります。

2004年、スパイツタウンは復活を遂げます。ベルモントパーク競馬場とサラトガ競馬場において、ダート1200mのコースレコードを樹立。圧倒的なスピードとパワーでライバルを圧倒しました。そして、その年のラストランとなったブリーダーズカップ・スプリントを制覇。見事、エクリプス賞最優秀短距離馬に輝きました。

競走成績（主なもの）：
* [2004年]]：[[ブリーダーズカップ・スプリント]優勝、[アルフレッド・G・ヴァンダービルトハンデキャップ]、トゥルーノースハンデキャップ(GII)、チャーチルダウンズハンデキャップ(GII)優勝など

種牡馬時代：北米を代表する生産者

競走馬引退後はケンタッキー州のウィンスターファームで種牡馬として活躍。その高い繁殖能力はすぐに証明され、2010年から2015年まで北米リーディングサイアーランキングでトップ10入り。2013年には、1位と僅差の2位という素晴らしい成績を残しました。

スパイツタウン産駒の特徴は、その高い勝ち馬率と安定した活躍です。北米のダート短距離路線を中心に活躍する馬を数多く輩出する一方、芝でも活躍する馬もおり、その適性範囲の広さも大きな魅力でした。

主な産駒（GI・重賞勝ち馬）：

北米： ヘインズフィールド、ジャージータウン、モナデマンマ、ポセイドンズウォリアー、ゴールデンチケット、シークアゲイン、ダンストゥブリストル、ライトハウスベイ、ロックフォール、フォースザパス、タマークズ、コンペティションオブアイディアズ、シェアリング、レディスパイツピア、フラッグスタッフ、レキシトニアン、シャールズスパイト、オリンピアド、プリンスオブモナコなど多数

欧州： ロードシャナキル

UAE： レイナルドザウィザード、スイッツァランド

日本： ドスライス、リエノテソーロ、エイシンテキサス、マテラスカイ、モズスーパーフレア、フルフラット、スパーダなど

永眠

2023年12月8日、ウィンスターファームにて、老齢による脚部不安のため、安楽死の処置がとられました。

スパイツタウンは、競走馬として、そして種牡馬として、競馬界に計り知れない貢献をしました。その偉大な功績は、これからも多くのファンに語り継がれることでしょう。彼の血を受け継いだ産駒たちが、今後さらに活躍していくことを期待したいです。

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