スルガスペイン

スルガスペインについて

スルガスペインは、日本の競走馬であり、特にその圧倒的な活躍で知られています。彼は、1993年の金盃や1991年の上山優駿樹氷賞など、数々の重要なレースで勝利を収めました。宇都宮競馬場や上山競馬場での競走を通じて、デビューから14連勝を果たし、当時のサラブレッド系競走馬としての日本新記録を樹立しました。

戦績

デビューからの活躍

スルガスペインは1990年8月31日に宇都宮競馬場でデビューし、初戦で1着を獲得しました。この年、彼は4戦全勝を達成し、続く1991年も4月までに無敗の10連勝を記録しました。特に印象的なのは、同じ時期にアクチブハトリもデビュー以来10連勝を果たし、競馬界で大きな話題になったことです。4月23日には、この出来事が『Furlong』という媒体で報じられました。

その後、スルガスペインは「かなりの金額」で新たなオーナーにトレードされ、伊藤昭次氏の意向で上山競馬場に所属する宗形健次厩舎に移りました。上山での彼は、初のC2戦を4馬身差で制覇し、宇都宮時代からの連勝を継続しました。7月23日に行われたC1級戦では、他の競走馬陣営がその強さに恐れおののき、出走馬が少なかったためにレースが前倒しで行われました。この戦でも彼は2着に10馬身の大差をつけて勝利し、14連勝に達しました。この記録は、金沢競馬や荒尾競馬にいる他の競走馬が保持していたデビュー以来の連勝記録を1勝上回るものでした。

連勝の終焉

しかし、8月27日のB2級戦では、夏バテを原因に調整が不十分で、ユキヒメジョウにハナ差で敗れ、連勝は14でストップしました。それ以降もB3級戦では連勝を重ね、12月にはグランプリ競走である上山優駿樹氷賞を制覇しました。このレースでは、2着のフレツシユエプソムに8馬身差をつけて圧勝。この勝利を持って、彼は大井競馬場の蛯名末五郎調教師のもとに転厩しました。

大井での成績

1992年1月21日には大井競馬場でのB2戦、ベイサイドカップを勝利、続いてスプリングカップも制覇しました。4月には帝王賞に挑戦しますが、1着同着のラシアンゴールド、ナリタハヤブサに続き3着に終わります。この後、大井記念ではハシルショウグンの3着となり、一時の休養に入ることとなりました。12月のオープン特別かちどき賞で復帰勝利を収めますが、東京大賞典では4着に留まりました。

1993年には金盃を制し、南関東での重賞初制覇を飾りました。この成功は、蛯名調教師にとっても喜ばしいものでしたが、帝王賞では2年連続の3着と振るわない結果となります。

復帰とその後

その後、スルガスペインは1995年に復帰を果たしますが、故障が発生し、レース中に競走を中止。その結果、予後不良の診断となり、悲しい最期を迎えることとなりました。

スルガスペインの記録や魅力は、今でも日本の競馬史に残り続けています。彼の偉業は、多くの競馬ファンに語り継がれることでしょう。

もう一度検索