スーパービデオCD

スーパービデオCD（SVCD）とは

スーパービデオCD（SVCD）は、CD-ROMに動画や音声データを記録し、対応機器で再生するための規格です。ビデオCD（VCD）の拡張版として、より高画質・高音質の映像を扱えるように開発されました。

概要

SVCDは、中国で開発され、後に規格書「ホワイトブック」に追加されました。ビデオCDと同様に、映像はデジタル形式で保存されるため、画質の劣化が少なく、特にジッターと呼ばれる映像の横揺れや、アナログビデオ特有の色むらが少ないという特徴があります。

一部のDVDプレーヤーはSVCDの再生に対応していますが、一般的なDVDプレーヤーでは再生できないことが多く、対応機器はDVDはおろかVCDと比べても少ないのが現状です。しかし、開発国である中国製のDVDプレーヤーでは、再生可能な機種が多く存在します。

規格仕様

SVCDの規格仕様は以下の通りです。

解像度:
NTSC: 480×480ピクセル
PAL: 480×576ピクセル

垂直方向の解像度は通常のテレビ画面と同じですが、水平方向の解像度はDVD-Videoなどに比べて低くなっています。
映像圧縮方式: MPEG-2
可変ビットレート（VBR）が使用可能で、最大ビットレートは2.6Mbpsです。最低ビットレートは特に規定されていません。
音声圧縮方式: MPEG-1 Layer II
固定ビットレート（CBR）で記録されます。

SVCDのビットレートは、VCDやオーディオCDと比較してかなり高いため、1枚あたりの記録時間は短く、30分程度が目安です。

特徴

高画質・高音質: VCDよりも高画質で、MPEG-2を採用することでより高品質な映像を記録できます。
デジタルデータ: デジタル形式で映像を記録するため、画質の劣化が少ない。
ジッターや色むらが少ない: アナログビデオ特有のノイズや画質の劣化が少ない。

注意点

対応機器が少ない: 一般的なDVDプレーヤーでは再生できないことが多い。
記録時間が短い: 高ビットレートのため、1枚あたりの記録時間がVCDやオーディオCDよりも短い。

まとめ

SVCDは、ビデオCDの進化版として、高画質・高音質の映像をCD-ROMに記録できる規格です。しかし、対応機器が少ないため、利用シーンは限られています。開発国である中国製のDVDプレーヤーでは再生可能な機種が多いですが、一般的な利用はあまり普及していません。

関連項目

ビデオCD
CDビデオ
* DVD'>miniDVD

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