セイスモサウルス (ゾイド)

セイスモサウルス

セイスモサウルスは、タカラトミー（旧トミー）より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する、雷竜型巨大ゾイドです。20周年記念アイテムとして2003年に発売され、各種メディアミックスにも登場しました。

開発経緯

ネオゼネバス帝国の上級将校たちは、ガイロス帝国の技術に頼らない、純粋なネオゼネバス製の新型ゾイドを切望していました。当初、技術陣はデスザウラーをベースとした新型機の開発に着手しましたが、ゴジュラスギガの登場により、そのコンセプトは大きく変更されます。ゴジュラスギガの圧倒的な格闘能力とEシールドに対抗するため、「デスザウラー長距離砲タイプ」という新たな構想が生まれました。

雷竜型野生体に着目したのは、粒子砲発射に耐えうる強靭な耐久力と、優れたエネルギー伝達能力を持つゾイドコアを有していたからです。こうしてZAC2106年夏、セイスモサウルスは完成しました。

機体性能

セイスモサウルスは、格闘能力も高く、パワーこそゴジュラスギガに劣るものの、ライガーゼロフェニックスを上回るほどです。装甲も非常に頑丈で、ライガーゼロの攻撃を受け付けません。ブロックスとの融合マウントも備えており、装甲・兵装の強化はもちろん、ゾイドコアとのリンクによる基本パワーの向上も可能です。シザーストーム、レーザーストームと合体した「アルティメットセイスモ」、スティルアーマーと合体した「ベルセルクセイスモ」という形態も存在します。

武装

超集束荷電粒子砲（ゼネバス砲）: 口腔内に装備されたセイスモサウルスの主兵装。雷竜型野生体の長い体をそのまま粒子加速器および砲身として利用し、荷電粒子ビームを集中させます。これにより、従来の荷電粒子砲よりも射程が長く、ゴジュラスギガの装甲を一撃で貫くほどの威力を発揮します。
荷電粒子強制吸収ファン: デスザウラーの弱点であった荷電粒子吸入ファンを、攻撃されにくい腹部に設置しています。
キラーバイトファング: 牙部の装備です。
地対空8連ビーム砲（セイスモ8連砲）: 背部に装備された対空兵装です。
2連銃座式ビーム砲: 背部に2基装備されたビーム砲。砲手が搭乗します。
加重力衝撃テイル: 格闘戦用の尾部装備。敵機を締め付けることも可能です。
小口径2連レーザー機銃: 機体各部に計31基設置された近接防御用装備。小型ゾイドの部隊を容易に制圧できます。

キット

セイスモサウルスのキットは、当時の最新の竜脚類の考証を取り入れ、尾を地面から離したデザインとなっています。「ゾイド史上最長」を謳う通り、全長は約70cmに達します。単三電池1本で駆動し、首と尾を左右に振りながら前進します。足の蹄は、地面を踏み締めるのに合わせて開閉するギミックも搭載。専用のディスプレイスタンドも付属します。

バリエーション

アルティメットセイスモ: セイスモサウルスがシザーストーム、レーザーストームと合体した形態。重装備タイプとも呼ばれます。
ベルセルクセイスモ: セイスモサウルスがスティルアーマーと合体した格闘戦形態です。
アルティメットセイスモ砲撃戦仕様: ストームガトリングやソードレールキャノンなどを装備した砲撃戦特化形態です。
アルティメットセイスモ格闘戦仕様: ストーム機の脚部やスティルシールドなどを装備した格闘戦特化形態です。
セイスモサウルスRSS: 白いアーマー部分が黒に変更されたセイスモサウルス。アニメ『ゾイドフューザーズ』に登場しました。
セイスモドラゴン: セイスモサウルスにキメラドラゴンのパーツを取り付けたユニゾンバリエーションです。
ブルーセイスモサウルス: 青色の機体カラーのセイスモサウルス。『ゾイドタクティクス』に登場します。

作中での活躍

セイスモサウルスは、ZAC2106年の戦いで初登場し、超長距離砲撃で共和国軍を圧倒しました。ZAC2107年のキマイラ要塞攻略戦でも活躍しましたが、凱龍輝にゼネバス砲を吸収され、撤退を余儀なくされました。ZAC2109年のヘリックシティ奪還作戦では、量産機が共和国軍を迎え撃ちましたが、ディメトロプテラのジャミングにより超長距離精密射撃を封じられ、撃破されました。

アニメ『ゾイドフューザーズ』では、秘密結社“リヒタースケール”の決戦用旗艦ゾイドとして登場。最終ボスとして、RDたちの前に立ちはだかりました。

セイスモサウルスは、その巨大な体躯と強力な武装で、多くのゾイドファンを魅了する機体です。

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