セント・ジョンズ大学 (ニューヨーク)

セント・ジョンズ大学 (St. John's University)

セント・ジョンズ大学は、ニューヨーク市クイーンズ区に本部を置く、1870年創立の私立大学です。ラザリスト宣教会によって設立されたこの大学は、多様な学問分野を擁する総合大学として発展し、現在では約2万人の学生が学んでいます。

概要

セント・ジョンズ大学は、ニューヨーク市内に複数のキャンパスを展開しており、クイーンズ区のメインキャンパスに加え、マンハッタン、オークデール、さらにはイタリアのローマ、フランスのパリ、アイルランドのリムリックにも拠点を有しています。ただし、かつて存在したスタテン島キャンパスは2024年5月に閉鎖されました。

学部構成

神学、哲学、教育、経済、ビジネス、法律、薬学、化学、物理学、心理学、看護学、コンピューターサイエンス、リスクマネジメント、リベラル・アーツ、メディカル・テクノロジーなど、幅広い分野の学部を提供しています。学士、修士、博士課程が用意されており、100以上のプログラムから選択可能です。

特徴

多様なプログラム: 哲学、リベラルアーツ、薬学、情報工学、グラフィックデザイン、教育、法律、ビジネス(MBA)など、多岐にわたる分野を網羅。
国際的な展開: ローマ、パリ、リムリックにキャンパスを持ち、グローバルな教育機会を提供。
著名な卒業生: RUN D.M.C.のダリル・マクダニエルズ、J・コール、ニューヨーク州知事を務めたヒュー・L・ケアリー、マリオ・クオモなど、各界で活躍する人材を輩出。
高い評価: U.S. News & World Reportで全米総合大学の上位にランクインし、薬学、教育学、ロースクール、ビジネススクールなどが高い評価を得ています。

沿革

1870年: ラザリスト宣教会によりブルックリンでSt. John's Collegeとして創設
1960年: キャンパスをクイーンズ区ジャマイカに移転
1995年: ローマにキャンパスを設置
2009年: パリにキャンパスを設置
2018年: アイルランドのリムリックにキャンパスを設置
2024年: スタテン島のキャンパスを閉鎖

スポーツ

セント・ジョンズ大学は、NCAA Division Iに所属し、特にバスケットボール、野球、サッカーが強豪として知られています。

バスケットボール: NCAAトーナメントに27回出場、NITで5回優勝。クリス・マリンなど、多くのNBA選手を輩出。
野球: メンズ・カレッジ・ワールドシリーズに6回出場、ビッグ・イースト・カンファレンスで6度優勝。フランク・バイオーラ、ジョン・フランコなど、70人以上のプロ野球選手を輩出。
サッカー: 1996年にNCAAサッカーチャンピオンシップで優勝。

組織

セント・ジョンズ大学は、以下の6つのカレッジから構成されています。

St. John's College of Liberal Arts and Sciences
School of Education
Peter J. Tobin College of Business
College of Pharmacy and Allied Health Professions
College of Professional Studies
* School of Law

キャンパス

クイーンズキャンパスがメインキャンパスであり、その他にマンハッタン、ローマ、パリにキャンパスがあります。クイーンズキャンパスは105エーカーの広さを誇り、充実した施設を備えています。

その他

セント・ジョンズ大学は、上智大学など、世界各地の大学と提携関係を結んでいます。また、卒業生は19万人を超え、ニューヨーク周辺を中心に活躍しています。

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