ソフトバンクロボティクスホールディングス

ソフトバンクロボティクスグループ（SBRH）は、東京都港区に本社を置く持株会社であり、ソフトバンクグループのロボット事業を担っています。同社は、自律型ヒューマノイドロボット「Pepper」を中心としたロボット事業の企画、開発、販売を主な事業としています。ソフトバンクグループは、SBRHの議決権の60％を保有しており、グループの中核企業としての役割を担っています。

SBRHの傘下には、Pepperの開発デザインを手がけるアルデバランロボティクス（現：SoftBank Robotics Europa）、感情認識技術のAGI社、ロボット制御OS「V-Sido」を開発するアスラテック社、クラウドAIサービスのcocoro SB社、自然言語処理技術を持つサイネット社（cocoro SB社の子会社）、そしてボストン・ダイナミクスなど、多岐にわたるロボット関連企業が名を連ねています。

沿革

ソフトバンクロボティクスグループは、2011年にソフトバンクの100％出資により設立されたアミューズスリー株式会社を前身としています。その後、2014年に家庭向け人型ロボットPepperを発表し、ソフトバンクロボティクス株式会社を設立。ソフトバンクモバイルからロボット事業を譲渡され、アミューズスリー株式会社からソフトバンクロボティクスホールディングス株式会社へと商号を変更しました。2015年には、現在のソフトバンクロボティクスグループへと社名を変更しています。

設立当初は赤字が続いていましたが、2013年には一時的に黒字を計上。しかし、その後は再び赤字に転落。2015年には、第三者割当増資により、阿里巴巴集団と鴻海精密工業がそれぞれ145億円ずつ出資し、議決権の20％を取得しました。これにより、海外の企業との連携も強化されています。

また、ソフトバンクグループは、SBRHを通じて、SCHAFTやボストン・ダイナミクスといったロボット開発企業を買収し、ロボット事業の強化を図っています。さらに、フェッチロボティクスへの出資も行うなど、ロボット分野への投資を積極的に進めています。

主な関係企業

ソフトバンクロボティクス: Pepperを中心としたロボット事業を展開
アルデバランロボティクス (現：SoftBank Robotics Europa): Pepperの開発デザインを担当
AGI社: 感情認識技術を開発
アスラテック社: ロボット制御OS「V-Sido」を開発
cocoro SB社: クラウドAIサービスを提供
サイネット社: 自然言語処理技術を提供 (cocoro SB社の子会社)
ボストン・ダイナミクス: 高度なロボット技術を開発

関連事項

Pepper: ソフトバンクロボティクスグループの主力製品である人型ロボット
阿里巴巴集団: SBRHの株主であり、中国の大手IT企業
鴻海精密工業: SBRHの株主であり、台湾の電子機器メーカー
ボストン・ダイナミクス: ソフトバンクグループ傘下のロボット開発企業
SCHAFT: ソフトバンクグループ傘下のロボット開発企業

外部リンク

* ソフトバンクロボット公式サイト

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