ソレミア

ソレミア：凱旋門賞を制したダークホース

2008年2月20日、アイルランドで生まれた鹿毛の競走馬ソレミア。フランスのカルロス・ラフォン＝パリアス厩舎に所属し、2012年の凱旋門賞での活躍でその名を世界に知らしめました。

華麗なる凱旋門賞制覇への道

2歳（2010年）のデビューは6着とまずまずのスタートでしたが、2戦目で初勝利を収めます。3歳（2011年）になると、3連敗を喫するなど苦戦が続きました。しかし、9月30日のリステッド競走で2勝目を挙げると、続くコンセイユドパリ賞（G2）で2着に入り、潜在能力の高さを示しました。繁殖入りも検討されましたが、関係者の期待を受け、さらなる活躍を期待して現役続行が決定します。

4歳（2012年）は、4月19日のリステッド競走で勝利。続くエドゥヴィル賞（G3）で2着、そして念願の重賞初制覇となるコリーダ賞（G2）優勝を果たします。凱旋門賞の前哨戦であるヴェルメイユ賞では3着と健闘しますが、本番では12番人気と低評価でした。それでも、オリビエ・ペリエ騎手の巧みな騎乗により、強豪オルフェーヴルをクビ差で抑え、大金星を掴みました。凱旋門賞の栄光は、ソレミアの努力と、関係者の期待と決断の結晶と言えるでしょう。

その後、ジャパンカップ（G1）に出走するも13着と振るわず、このレースを最後に引退することになります。

引退後と血統

引退後は繁殖牝馬となり、馬主のヴェルテメール兄弟のもとで第二の馬生を送っています。

ソレミアの母Brooklyn's DanceはフランスのG3競走であるクレオパトル賞の優勝馬。さらにその血統をたどると、祖母Vallee Dansanteの孫にはオーソライズド、3代母Green Valleyの産駒にはグリーンダンサーとグリーンマウント（ライブリマウントの父）が名を連ねます。4代母Sly Polaもアベイ・ド・ロンシャン賞優勝馬という、錚々たる血統を受け継いでいます。

結論

ソレミアの凱旋門賞優勝は、多くの競馬ファンに衝撃と感動を与えました。決して順風満帆な競走生活ではありませんでしたが、関係者とソレミア自身の努力が実を結んだ結果と言えるでしょう。その活躍は、長く人々の記憶に残るものとなるに違いありません。彼女の血統背景も素晴らしく、今後の繁殖牝馬としての活躍にも期待がかかります。

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