タイアス・ジョーンズ

タイアス・ジョーンズ：NBAを彩る名ポイントガード

タイアス・ロバート・ジョーンズ・シニア（Tyus Robert Jones Sr.）は、1996年5月10日生まれ、アメリカ合衆国ミネソタ州バーンズビル出身のプロバスケットボール選手。

現在、フェニックス・サンズに所属し、ポイントガードとしてチームを牽引しています。実弟のトレ・ジョーンズもNBAで活躍しており、兄弟揃ってプロの舞台で才能を発揮しています。

学生時代：ミネソタの星から全米制覇へ

ミネソタ州の高校時代には、その卓越した能力から「ミスター・バスケットボール」に選出されるなど、早くから注目を集めていました。地元ミネソタでは誰もが知る存在だったジョーンズは、名門デューク大学に進学。

1年生ながらエースポイントガードを任され、チームを牽引。2015年にはNCAAトーナメントで優勝を果たし、全米制覇を経験しました。この時のチームメイトには、ジャーリール・オカフォー、ジャスティス・ウィンスローらがおり、彼らと共に2015年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明しました。

NBAでの活躍

ミネソタ・ティンバーウルブズ時代（2015-2019）

2015年のNBAドラフトで、1巡目全体24位でクリーブランド・キャバリアーズから指名された後、ミネソタ・ティンバーウルブズとのトレードで交渉権が移動。地元ミネソタでNBAキャリアをスタートさせました。

2015年11月10日のシャーロット・ホーネッツ戦でNBAデビュー。この試合で1得点、1リバウンド、1アシスト、1スティールを記録しましたが、チームは95-104で敗れました。

ルーキーイヤーには、ユタ・ジャズの傘下チームであるアイダホ・スタンピードにアサインされるなど、下部リーグでの経験も積みました。

2018年12月17日のサクラメント・キングス戦では、自身初のダブル・ダブル（10得点、10アシスト）を達成。3リバウンド、2スティールも記録し、チームの132-105での勝利に貢献しました。

メンフィス・グリズリーズ時代（2019-2023）

2019年7月8日、メンフィス・グリズリーズと3年総額2,800万ドルの契約に合意。グリズリーズでは、持ち前のゲームメイク能力と安定したパフォーマンスを発揮しました。

2021年2月1日のサンアントニオ・スパーズ戦では、シーズンハイとなる14アシストを記録し、チームを133-102での勝利に導きました。

2022年2月5日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦では、シーズンハイとなる27得点をマーク。チームも121-109で勝利しました。

2022年7月6日には、グリズリーズとの2年総額3,000万ドルの再契約に合意。チームからの信頼の厚さを示しました。

2023年3月17日のサンアントニオ・スパーズ戦では、自身初のトリプル・ダブル（20得点、10リバウンド、10アシスト）を達成。2スティールも記録し、チームは延長戦の末に126-120で勝利しました。翌日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、13得点、14アシスト、0ターンオーバーという圧巻のパフォーマンスを見せ、チームを133-119での勝利に導きました。

ワシントン・ウィザーズ時代（2023-2024）

2023年6月22日、マーカス・スマート、クリスタプス・ポルジンギスらが絡む大型トレードでワシントン・ウィザーズへ移籍。新天地でもその実力を遺憾なく発揮しました。

2023年12月15日のインディアナ・ペイサーズ戦では、自身2度目のトリプル・ダブル（13得点、10リバウンド、11アシスト）を記録。チームも137-123で勝利しました。

2024年2月27日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、キャリアハイとなる17アシストを記録。14得点、6リバウンドもマークしましたが、チームは112-123で敗れました。

フェニックス・サンズ時代（2024-）

2024年7月30日、フェニックス・サンズとの契約に合意。新たなチームで、更なる高みを目指します。

タイアス・ジョーンズは、その冷静な判断力と正確なパスで、チームを勝利に導くことができる稀有なポイントガードです。これからの活躍にも目が離せません。

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