タイ投資委員会

タイ投資委員会（BOI）について

タイ投資委員会（Board of Investment, Thailand、略称BOI）は、タイ国内への投資を促進するために設立されたタイ政府の機関です。工業省の管轄下にあり、タイへの投資に関わる様々な業務を担っています。

概要

BOIは、国内外の投資家に対して様々な便宜を図り、タイ国内への投資を奨励することを目的としています。主な活動として、投資誘致、投資の許認可手続き、投資家への情報提供などがあります。BOIの設立根拠法は、1977年に公布された「仏暦2520年タイ投資法」であり、その後、1991年と2001年に改正が行われています。

委員会の構成は、タイ首相を議長とし、経済関係の大臣、高級官僚、民間機関の代表者、学識経験者などが委員や顧問として任命されています。BOIの事務局機能は、工業省の管轄下にあるタイ投資委員会事務局が担当しています。

組織

BOIは、以下の内部部局で構成されています。

総務局：委員会全体の運営や管理を行います。
投資マーケティング局：国内外への投資誘致活動を企画・実施します。
外国投資協力部局：海外の投資機関との連携を強化します。
投資支援開発局：投資環境の整備や改善を行います。
投資情報局：投資に関する情報収集・提供を行います。
投資戦略企画局：投資政策の立案・企画を行います。
投資サービスセンター：投資家向けにワンストップサービスを提供します。
投資促進局（第1～第4）：各産業分野に特化した投資促進活動を行います。
第1投資促進部：農業、農産物加工、軽工業部門
第2投資促進部：鉱業、窯業、金属業、機械製造業、運輸機器製造業部門
第3投資促進部：エレクトロニクス、電気機器製造業部門
第4投資促進部：製紙業、プラスチック、公共事業、サービス業部門
地方投資経済センター：地方における投資促進活動を行います。
海外投資経済事務所：海外における投資誘致活動を行います。

所在地

BOIの主な所在地は以下の通りです。

本部：バンコク チャトゥチャック区 ランシット地区 ウィパーワディー通り 555
ワンストップサービスセンター（OSOS）：バンコク パトゥムワン区 パヤータイ通り ヂャトゥラットヂャーマヂュリービル 18階
ビザ・労働許可証センター：バンコク パトゥムワン区 パヤータイ通り ヂャトゥラットヂャーマヂュリービル 18階

地方投資経済センターは、以下の県に設置されています。

第1地区：チエンマイ県
第2地区：ナコーンラーチャシーマー県
第3地区：コーンケン県
第4地区：チョンブリー県
第5地区：ソンクラー県
第6地区：スラートターニー県
第7地区：ピッサヌローク県

海外投資経済事務所は、以下の都市に設置されています。

日本：東京、大阪
韓国：ソウル
中国：北京、広州、上海
台湾：台北
オーストラリア：シドニー
ドイツ：フランクフルト
スウェーデン：ストックホルム
フランス：パリ
アメリカ合衆国：ニューヨーク、ロサンゼルス

投資ゾーン

BOIは、タイ国内を立地条件や周辺環境に応じて3つのゾーンに分け、それぞれのゾーンに異なる投資優遇策を提供しています。一般的に、ゾーン1からゾーン3に移るにつれて都市部から離れますが、同時に、より手厚い優遇措置が適用されます。

関連事項

工業省 (タイ)

外部リンク

タイ投資委員会公式ホームページ（タイ語・日本語・英語など）
タイ投資委員会「タイ国投資委員会（BOI）ガイド」PDF（日本語による投資委員会の詳細な説明）
* 日本貿易振興機構「タイ-投資促進機構」（日本語）

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