タブ・ラモス

タバレ・ラモス・リッチアルディ：アメリカサッカー界のパイオニア

タバレ・ラモス・リッチアルディ（Tabaré Ramos Ricciardi）は、1966年ウルグアイのモンテビデオで生まれ、後にアメリカ合衆国でプロサッカー選手として活躍した人物です。13年以上に及ぶ選手生活では、スペイン、メキシコ、アメリカ合衆国でミッドフィールダーとしてプレー。MLS（メジャーリーグサッカー）に最初に契約した選手の一人であり、キャリアの晩年はメトロスターズで過ごしました。彼はアメリカ代表としても重要な役割を果たし、3度のワールドカップに出場。2005年にはアメリカサッカー殿堂入りを果たしています。

生い立ちと初期のキャリア

ラモスは11歳の時に家族と共にアメリカに移住。父親もウルグアイでプロサッカー選手だった影響で、幼少の頃からサッカーに親しんでいました。アメリカではニュージャージー州のハリソンとカーニーに住み、セイント・ベネディクト高校に進学。同校には後にクラウディオ・レイナも在籍しました。1982年にはアメリカ市民権を取得。ユース時代には、後にサッカー殿堂入りするジョン・ハークスと共にプレーし、ユース年代のアメリカ代表としても活躍しました。

高校時代には、全米高校選抜に2度選出され、1983年にはパレードマガジンの国内高校最優秀選手に選ばれるなど、その才能は早くから注目を集めていました。高校最終年には、高校通算161ゴールのうち57ゴールを挙げ、これは州の記録となっています。

1984年には、北米サッカーリーグ（NASL）のニューヨーク・コスモスからドラフト1巡目指名を受けましたが、大学進学を選択。NASLがリーグを打ち切った後、ノースカロライナ州立大学に進学し、NCAA（全米大学体育協会）で4年間プレーしました。

プロとしてのキャリア

大学卒業後、ラモスはアメリカンサッカーリーグのニュージャージー・イーグルスでプレー。その後、スペインのUEフィゲレス、レアル・ベティスを経て、メキシコのティグレスでプレーしました。ティグレスでは、メキシコリーグに出場した最初のアメリカ人選手となり、1996年のメキシコカップ制覇に貢献しました。

1996年、ラモスはMLSに加入し、メトロスターズで7シーズンプレー。3度のオールスター表彰を受けるなど、チームの中心選手として活躍しました。2002年に現役を引退。

アメリカ代表としての活躍

ラモスは、1988年にアメリカ代表デビュー。1990年、1994年、1998年のワールドカップに出場するなど、長年に渡りアメリカ代表の中心選手として活躍しました。1994年のワールドカップでは、ブラジル戦で頭蓋骨骨折という重傷を負いましたが、その後も代表に復帰し、1995年のコパ・アメリカでは4位入賞に貢献しました。代表通算81試合8ゴール。

指導者としてのキャリア

引退後、ラモスは指導者としての道を歩み始めました。NJSA04というサッカークラブを設立し、後進の育成に尽力。アメリカU-20代表チームの監督も務め、2013年のCONCACAF U-20選手権では決勝までチームを導きました。また、2014年にはアメリカ代表のアシスタントコーチに就任しました。

アメリカサッカー殿堂入り

ラモスの功績は、アメリカサッカー界に多大な影響を与えました。2005年にはアメリカサッカー殿堂入りを果たし、その功績が讃えられています。

タバレ・ラモス・リッチアルディは、アメリカサッカー界のパイオニアとして、記憶されるべき人物です。

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